駐車場のスマート化|EV充電・電動ゲート・照明を計画するときの注意点
EVを購入する予定がある。車の出し入れを楽にしたい。駐車場の防犯を強化したい。そうした理由で、駐車場のスマート化を考える方は増えています。駐車場は、車の荷重がかかる、勾配や排水の影響を受ける、敷地が限られているなど、庭や玄関まわりとは異なる条件があり、後から設備を追加しにくい場所でもあります。
株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。駐車場のスマート化は、設備を決める前に、駐車の台数と使い方、電気の容量、配管のルートを確認しておくと、後悔を減らせます。
駐車場の使い方の整理、EV充電、電動ゲート、地面の条件との関係を順に説明します。
目次
駐車場の使い方を先に整理する
設備を選ぶ前に、駐車場の使い方を整理します。確認する項目は、現在と将来の駐車台数、来客用の駐車の有無、自転車やバイクの置き場、車の大きさと出入りの向きです。
特にEV充電は、将来の車の買い替えで、充電口の位置が変わる可能性があります。現在の車だけを前提にしないで、充電口がどちら側にあっても使える位置に、充電設備を置くことを考えます。
電動ゲートも、車の大きさと出入りの向きで、必要な開口幅や開閉の方式が変わります。駐車の台数を増やす予定があれば、その台数分の電源や配管のルートを、先に確保しておきます。
EV購入の時期が未定の場合も、配管だけを先に入れておく方法があります。充電設備の本体は、購入時に決めればよいため、配管を入れておけば、工事の手間が減ります。
EV充電設備の計画で確認すること
戸建てのEV充電は、200Vのコンセントや充電器を、駐車場に設置するのが一般的です。計画では、次の項目を確認します。
最初に、分電盤の空き回路と、電気の契約容量を確認します。EVの充電は電力の消費が大きく、専用回路が必要になることが一般的です。分電盤に空きがなければ、分電盤の交換や増設が必要になることがあります。契約容量が不足する場合は、電力会社との契約の変更も検討します。
次に、駐車位置から分電盤までの距離と、配管のルートです。距離が長いほど、配管と配線の工事の範囲が広がります。駐車場の舗装を施工する前に配管を入れておけば、あとから舗装を壊さずに済みます。
屋外に設置する機器なので、防水・防塵の仕様、雨や直射日光の影響、ケーブルの長さと取り回しも確認します。ケーブルが地面に落ちて、車に踏まれない位置に設置するのが望ましい配置です。
工事は、電気工事士による施工が必要です。補助金などの支援制度は、自治体や年度によって異なるため、計画の段階で確認してください。
電動ゲート・シャッターの種類と設置条件
電動ゲートには、横にスライドする方式、折れ戸の方式、跳ね上げる方式などがあります。選ぶときは、敷地条件との相性を確認します。
スライド式は、ゲートが横に動くため、開閉のスペースが必要です。敷地の間口に余裕がない場合は、設置できないことがあります。折れ戸式は、スライド式より小さなスペースで開閉できる製品がありますが、構造が複雑になる場合があります。
前面道路が狭い場合は、車を駐車場へ入れるときの切り返しのスペースと、ゲートの開閉の動きを同時に考えます。ゲートが開き切るまで待つ時間や、道路にはみ出して停車する状況も、使い勝手に影響します。
安全面では、人や車が挟まれないための、センサーなどの安全装置が付いているかを確認します。停電のときに手動で開閉できるかも、確認が必要な項目です。
電源は、ゲートの動力用に必要です。リモコンやスマホで操作する場合は、通信の環境も確認します。電気の配線は、ゲートの位置まで配管を通しておく必要があります。

勾配・排水・舗装と配管の関係
駐車場は、雨水を流すために、わずかな勾配をつけるのが一般的です。排水溝や雨水ますの位置も、配管のルートに影響します。
電気の配管は、排水の配管や溝とぶつからないように、位置を調整します。配管が排水の経路と重なると、点検や修理が難しくなります。
車が通る部分は、車の荷重がかかります。配管の埋設の深さや、配管の種類は、荷重に耐えられるように選ぶ必要があります。浅く埋めると、舗装のひび割れや、配管の破損につながる可能性があります。
高低差がある敷地では、道路から駐車場までの段差や傾斜の位置に、ゲートや機器を置けるかを確認します。傾斜が大きいと、スライド式のゲートが動かしにくくなることがあります。
舗装を施工する前が、配管を入れる最も適した時期です。コンクリートを打設したあとで配管を追加すると、舗装を切断する工事が必要になります。
夜間の照明と防犯の考え方
駐車場の照明は、車の出し入れの安全と、防犯の両方に役立ちます。照明の種類は、人感センサー付き、タイマー付き、スマホで操作できるものなどがあります。
人感センサーは、人や車が近づいたときだけ点灯するため、電気の節約と、不審者への抑止効果が期待できます。設置位置は、車が出入りする位置と、駐車場の奥の暗い場所を優先します。センサーの検知範囲は、道路を通る人や車に反応しないよう、向きを調整します。
ソーラー式の照明は、配線が不要で後から付けやすい反面、日当たりが悪い場所や冬は、十分に点灯しないことがあります。駐車場が建物の影になる場合は、電源式を前提にしたほうが安定します。
防犯カメラを併設する場合は、照明の明るさと、カメラの映りやすさを合わせて検討します。
よくある質問
Q. EVをまだ持っていなくても、先に準備しておく価値はありますか。
配管だけを先に入れておく方法があります。充電設備は購入時に決められ、舗装を壊さずに済みます。ただし、分電盤の空きや契約容量は、購入時に改めて確認が必要です。
Q. 分電盤の容量が足りない場合は、どうなりますか。
分電盤の交換や増設、電力会社との契約容量の変更が必要になることがあります。その分の工事の費用と期間が追加されるため、計画の初期に分電盤の状態を確認しておくことをおすすめします。
Q. 電動ゲートは、後から付けられますか。
既存の門まわりに、スペースと電源の引き込みができれば、後付けできる場合があります。ただし、既存の舗装を切って配管する工事や、ゲートの設置のための基礎工事が必要になることがあります。事前に、現地での確認が必要です。
まとめ
駐車場のスマート化では、駐車の台数と将来の車の買い替え、分電盤の容量、配管のルートを先に確認します。EV充電は、専用回路と電気工事士による施工が前提です。電動ゲートは、敷地の間口、前面道路との関係、安全装置を確認します。いずれも、舗装を施工する前に配管を入れておくと、後から舗装を壊す手間を避けられます。敷地に高低差がある、道路が狭いなど、条件が複雑な場合は、専門業者に相談してください。
不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。




