駐車場の砂利に防草シートは使える?車の重さと砂利の動きから考える
駐車場を砂利で仕上げれば、コンクリートより費用を抑えられそうで、雑草も防草シートで抑えられそうに思えます。ただ、車が乗る場所は、庭の通路とは条件が大きく異なります。タイヤが砂利を押し動かし、シートに強い力がかかるためです。
株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。駐車場に砂利と防草シートを使うこと自体は可能ですが、庭と同じ仕様では不具合が出やすくなります。車の動きを前提に、シート、下地、砂利の厚みを決める必要があります。
目次
駐車場の砂利で起きやすいこと
車が出入りする場所では、次のような不具合が起こりやすくなります。
1つ目は、轍(わだち)です。タイヤが通る部分の砂利が左右に押し分けられ、くぼみができます。2つ目は、シートの露出です。砂利が動いた場所は薄くなり、シートが見えるようになります。露出したシートは、タイヤの擦れと紫外線で傷みます。3つ目は、砂利の飛散です。ハンドルを切ったまま動く「据え切り」で砂利が横に飛び、敷地の外へ出ることがあります。4つ目は、地盤が柔らかいことによる沈みと水たまりです。
駐車場に使う防草シートの選び方
車が乗る場所では、厚みと強度のあるシートを選びます。薄手の製品は、タイヤの擦れで傷みやすくなります。製品の仕様に、車両が乗る場所に使えるかが記載されているか確認してください。記載がない製品や、歩行用とされている製品は避けた方が安全です。
また、シートの重ね目は、タイヤの力が集中して浮きやすい場所です。重ね幅を製品の指定以上に確保し、ピンの間隔も密にします。耐用年数の表示は、どのような使用条件での数字かを確認してください。歩行用の条件で示された年数は、駐車場にはそのまま当てはまりません。
下地と砂利の厚みの考え方
車が乗る場所では、シートを敷く前の下地が重要になります。柔らかい土の上にそのまま敷くと、車の重みで沈み、轍や水たまりの原因になります。
一般的には、砕石を敷いて転圧し、しっかりした下地を作ってから、シートを敷きます。そのうえに砂利を敷きます。厚みは、歩行用の3〜5cmより厚くし、5cm程度以上を目安に検討する例が多くなっています。ただし、必要な厚みは、地盤の状態、車の重さ、出入りの頻度で変わります。また、水が流れる向きに緩やかな勾配をつけて、水たまりを防ぎます。

砂利の種類と流出を防ぐ方法
砂利の形で、動きやすさが変わります。角のある砕石は粒同士が噛み合い、動きにくくなります。丸い玉砂利は転がりやすく、轍ができやすい傾向があります。駐車場では、動きにくい砕石の方が向く場合が多くなっています。
流出を防ぐには、道路との境目やコンクリート土間との境目に、見切り材や縁石を入れます。境目がないと、砂利が道路に出て、歩行者や自転車の通行の妨げになります。自転車は砂利で滑りやすいため、道路に出た砂利は、事故につながる可能性もあります。
砂利が向かないケースと、ほかの仕上げとの組み合わせ
次のような場合は、砂利だけの駐車場は向きにくくなります。毎日何度も出入りする、切り返しが多い、傾斜が急、道路に面していて砂利が流れ出しやすい、といった場合です。
代わりの方法として、土間コンクリートで仕上げる方法があります。また、タイヤが通る部分だけをコンクリートにして、その間や周囲を砂利にする組み合わせもあります。砂利の動きが大きく減り、草の出る面積も減らせます。仕上げ材の違いは、プラッツの施工事例も参考になります。プラッツの施工事例はこちら
よくある質問
Q. 砂利を厚く敷けば、防草シートは不要になりますか?
厚くすれば雑草は出にくくなりますが、完全には防げません。駐車場では砂利が動いて薄くなる場所も出るため、シートがない状態では、そこから草が出やすくなります。
Q. 砂利が減ってきたら、どのように補充すればいいですか?
タイヤが通る部分から減っていきます。減った場所を中心に、下のシートが見えないように補充します。ただし、轍が深くなっている場合は、下地が沈んでいる可能性があります。補充しても改善しないなら、下地の見直しが必要です。
Q. 後からコンクリートにしたくなったら、どうすればいいですか?
砂利とシートを撤去し、下地を作り直す必要があります。将来コンクリートにする可能性があるなら、先に計画に入れておくと、撤去の手間を減らせる場合があります。
Q. 砂利を敷いておくと、防犯になりますか?
歩くと音が出るため、補助的な効果はあります。ただし、主な目的にするには十分とは言えません。防犯は、照明や見通しなど、ほかの要素と合わせて考えてください。
まとめ
駐車場の砂利に防草シートを使う場合は、庭より厚みと強度のあるシート、砕石による下地、5cm程度以上を目安にした砂利の厚み、動きにくい砂利の種類、流出を止める見切り材を確認します。毎日出入りが多い、切り返しが多い、傾斜が急といった場合は、コンクリートとの組み合わせも比べて判断してください。
地盤の状態や必要な厚みの判断に迷う場合は、専門業者に相談する方が確実です。
不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。




