ガビオンで後悔しやすいポイント。施工後の不具合と、事前に確認したいこと


ガビオンは見た目の存在感があり、写真で見ると魅力的です。ただ、実際に施工してから「思っていたのと違った」「手入れが大変」と感じる方もいます。後悔の多くは、素材の欠点というより、施工前に確認できたことが確認されていなかったことから生まれます。

株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。ガビオンで起こりやすい不具合と、その原因、施工前に確認しておきたい点を整理します。

目次


ガビオンで後悔が出やすい典型パターン


後悔の内容は、大きく4つに分けられます。

1つ目は、かごが外へ膨らむ、傾く、沈むといった変形です。2つ目は、石の隙間に落ち葉やゴミがたまる、雑草が生える、虫が入り込むといった、日常の手入れの問題です。3つ目は、鉄線のめっきが劣化して錆が出る、雨で石の表面が汚れて苔が付くといった、経年変化です。4つ目は、仕上がりのイメージとの違いです。ガビオンは厚みがあるため、思っていたより敷地を占有する、石が濡れると色が変わって見えるといった点で、後から違和感を覚える人がいます。

このうち、変形は施工の質に関わり、手入れや経年変化は素材の性質に関わります。どちらの問題かで、事前にできる対策が変わります。

変形・沈下が起こる原因


変形や沈下には、主に次の原因があります。

基礎・下地が不十分なことが、最も多い原因です。ガビオンは重いため、地盤が締め固められていないと、重みで少しずつ沈みます。沈み方が一定でないと、傾きにつながります。

中詰めの石の詰め方も原因になります。石が小さすぎて動いたり、詰めたあとに沈んで空間ができたりすると、かごの側面に力がかかり、膨らみます。石をしっかり詰め、かごの対面を結束線でつないでおくことが、変形を抑える方法のひとつです。

そして、水の影響があります。土留めとして使う場合、裏側に水がたまると、土圧が増して、かごが押し出されます。排水の仕組みを考えずに積んでしまうと、雨の多い時期に不具合が出やすくなります。

いずれも施工前に防げる内容なので、見積もりの段階で「基礎はどうするか」「石はどのサイズか」「排水はどう考えているか」を確認しておけば、後悔を防ぎやすくなります。

石の隙間のゴミ・雑草・汚れへの考え方


石の隙間に落ち葉や土がたまると、そこに雑草の種が根を下ろしたり、湿気で苔が生えたりします。隙間の多い構造であるため、完全に防ぐことは難しい点を、先に理解しておいてください。

対策としては、まず足元です。ガビオンの根元に防草シートや砕石を敷いておくと、そこからの雑草の侵入を抑えられます。次に、上面です。落ち葉や土が積もりやすい水平な面は、手入れの頻度が上がりやすいため、周囲に樹木がある場所では、この点を考慮して設置場所を決めます。

汚れや苔は、日当たりと水はけに左右されます。日が当たりにくく湿った場所では、苔が付きやすくなります。苔の風合いを楽しむ考え方もありますが、「清潔な見た目を保ちたい」場合は、設置場所を選ぶ段階で検討する必要があります。

施工前に確認しておきたいこと


施工後の後悔を減らすために、次の点を事前に確認してください。

  • 厚みと、そこで占有する敷地の幅(通路や駐車スペースとの関係を含めて)
  • 石の実物またはサンプル(濡れたときの見え方も含めて)
  • 基礎の仕様と、排水の考え方
  • かごのめっきの種類と、想定される使用環境
  • 設置場所の日当たり、落ち葉の多さ、隣地との距離
  • 将来の手入れ(石の補充、掃除、補修)をどうするか

特に、石の色と見え方は、写真だけでは判断しにくい点です。可能であれば、実物を確認してから決めると、仕上がりとのずれを減らせます。

よくある質問


Q. かごの錆は、どのくらいで出ますか?


めっきの種類や、使用環境(湿気、雨、塩分)によって異なるため、一概には言えません。めっきが劣化すると、鉄線から錆が出始めます。長く使いたい場合は、かごの仕様を確認し、湿気の多い場所では耐久性の高いものを選ぶことを検討してください。

Q. すでに膨らみや傾きが出ています。自分で直せますか?


軽い膨らみなら、石を詰め直して結束線で補強することで、改善する場合があります。ただし、傾きや沈下が進んでいる場合は、下地に原因があることが多く、石を詰め直すだけでは解決しません。専門業者に状況を確認してもらってください。

Q. 虫や小動物は、ガビオンに入り込みますか?


隙間があるため、虫が入り込む可能性はあります。落ち葉や土がたまりにくい環境を整え、足元に防草シートなどを敷いておくことで、すみかになりにくくなります。気になる場合は、設置場所を植栽から離すことも検討してください。

後悔を避けるには、厚み・石の見え方・基礎と排水・手入れの方法を、施工前に確認しておくことが重要です。変形や沈下がすでに出ている場合や、高さのある場所、土留めとして使っている場合は、早めに専門業者へ現地を見てもらうことをおすすめします。

不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。

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