庭の冬支度は何から始める?東京の住宅で優先したい作業と時期の目安


冬になる前に庭を片付けなければと思いつつ、何をどこまでやればよいのか分からないまま12月を迎えてしまう方は少なくありません。落ち葉は全部掃除するのか、庭木は切るのか、水道には何か対策が要るのか。項目が多く、すべてを完璧にやろうとすると手が止まってしまいます。

株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。

東京の庭では、雪囲いのような大がかりな作業は通常必要ありません。ただし、霜、冷たい北風、空気の乾燥、水栓の凍結といった冬の影響は東京でも起こります。どの作業を優先し、どれは省いてよいのかを、順番に整理します。

目次


庭の冬支度の全体像と、東京での時期・順番


庭の冬支度は、作業の目的で分けると整理しやすくなります。

ひとつ目は植物を守る作業です。寒さに弱い植物の防寒、根元の保温、冬の水やりが当たります。ふたつ目は外構や設備を守る作業で、水栓の凍結対策、排水まわりの掃除、デッキやフェンスの点検が含まれます。みっつ目は春の作業を楽にする作業です。落ち葉や雑草の処理、落葉樹の剪定、寒肥(かんごえ。休眠期に株元へ与える肥料)などがこれに当たります。

東京は冬の間も最低気温が0℃前後まで下がる日があり、霜や北風の影響を受けます。時期は年によって前後しますが、目安は次のとおりです。

  • 11月上旬〜中旬:落ち葉の掃除、排水ますと雨樋の点検、鉢植えの置き場所の見直し
  • 11月下旬〜12月上旬:寒さに弱い植物の防寒、水栓の保温、フェンスや物置の固定確認
  • 12月〜2月:落葉樹の剪定、寒肥、寒波の予報が出たときの追加対策

順番で優先したいのは、排水まわりの点検と水栓の凍結対策です。植物の手入れは多少遅れても取り返せますが、排水の詰まりや水栓の破損は、起きてから対処すると手間も費用も大きくなりやすいためです。

落ち葉・雑草・排水まわりの掃除でやること


落ち葉をそのままにしておくと、いくつかの問題が起こります。ひとつは排水の不具合です。落ち葉や泥が排水ます(雨水や排水を集める桝)や雨樋に溜まると、冬から春先の雨で水があふれ、庭や敷地に水がたまる原因になります。

もうひとつは地面の状態の悪化です。防草シートの上や砂利の上に落ち葉が積もったまま分解されると、土のようになり、そこに雑草が根を張ります。湿った落ち葉は病害虫が冬を越す場所にもなります。

掃除の優先順位は次のとおりです。

  • 排水ますの蓋を開け、底の泥や落ち葉を取り除き、水を流して滞りなく流れるか確認する
  • 雨樋と、その下の集水部分の詰まりを確認する(高所での作業は無理をせず、手が届く範囲にとどめる)
  • 通路やアプローチの落ち葉を片付ける(濡れた落ち葉は滑りやすくなります)
  • 防草シートの上や砂利の上に積もった落ち葉を取り除く

冬の雑草は成長が遅く目立ちませんが、根は残っています。春に一気に伸びる前に、根から抜いておくと発生を抑えやすくなります。

集めた落ち葉は、病気の出た葉を除けば腐葉土の材料にできます。

庭木・草花の冬越し:剪定・防寒・水やりの判断


庭木の剪定は、落葉樹と常緑樹で適した時期が違います。落葉樹は葉が落ちて枝の形が見やすくなる12月〜2月ごろが剪定に向きます。常緑樹は、寒さが厳しい時期に強く切ると傷みやすいため、冬の間は伸びすぎた枝を整える程度にとどめ、強い剪定は春以降に回すのが一般的です。剪定の考え方については、剪定についてまとめたコラムもあわせてご覧ください。

防寒が必要かどうかは、植物ごとの耐寒性で決まります。購入時のラベルや品種の説明にある耐寒温度を確認し、東京の最低気温が近づく植物は対策を考えます。鉢植えは軒下や建物の壁際に移すと、風と霜を避けられます。地植えは根元に腐葉土やバークチップを敷く(マルチング)と、地面の冷え込みと乾燥をやわらげられます。

冬の水やりは、水を与えすぎないことと、時間帯に注意することが基本です。土の表面が乾いたら、気温が上がる晴れた日の午前中に与えます。夕方に与えると夜間に凍りやすくなります。冬は葉が落ちていても根は水を必要としているため、乾燥した日が続くときは地植えでも様子を見てください。

寒肥は、1〜2月ごろに有機質の肥料を株元から少し離して与える方法で、春の芽吹きを助けます。種類によって必要かどうかが異なるため、植えている樹木に合わせて判断してください。

外構・設備の点検:水栓、デッキ、フェンス、地面


冬支度で見落とされやすいのが、外構や設備の点検です。外構のメンテナンス全般については、外構のメンテナンスについてのコラムでも触れています。

最初に確認したいのは屋外の水栓です。建物の外に露出している水栓や配管は、気温が氷点下になると中の水が凍り、水が出なくなったり、水栓や配管が破損したりすることがあります。寒波が来る前に、水栓の種類に応じて水抜きや保温をしておくと安心です。ホースを接続したままにせず、ホースの中の水も抜いておきます。

次に、霜柱による地面の変化です。霜柱で土が持ち上がると、飛び石、レンガ、縁石、砂利などがずれたり浮いたりすることがあります。春に霜柱が消えたあとで、傾きや浮きがないか確認してください。

ウッドデッキは、ぐらつき、ビスの浮き、板の腐れや割れがないかを冬前に見ておきます。冬は雨や霜で濡れた状態が続くと傷みが進みやすく、凍った面は滑りやすくなります。

フェンス、物置、日よけなどは、冬の強い北風で倒れたり外れたりしないよう、固定部分のゆるみを確認します。

点検で傾き、ひび割れ、水がたまり続ける場所が見つかった場合は、表面の補修だけで済むのか、勾配や基礎から見直す必要があるのかを、専門業者に見てもらうと判断しやすくなります。

よくある質問


Q. 冬支度をしないまま1月、2月になってしまいました。今からでも間に合いますか?


間に合う作業は多くあります。排水ますと雨樋の点検、水栓の保温、落葉樹の剪定、寒肥は、1月〜2月でも行えます。寒波の予報が出ている場合は、水栓の保温と鉢植えの移動を最優先にしてください。

Q. 冬の雑草は放っておいてもよいですか?


冬は成長が遅いため、急いで抜く必要はありません。ただ、根が残っていると春に急に伸びます。土が柔らかい雨のあとなどに、根ごと抜いておくと春の作業が楽になります。防草シートの継ぎ目から出ている雑草は、そのままにするとシートが傷みやすいため、早めに処理してください。

Q. 自分でやってよい作業と、業者に頼んだほうがよい作業の線引きは?


脚立を使う高所の剪定、大きな樹木の枝おろし、排水管の奥の詰まり、ブロック塀や擁壁の傾きの確認は、安全面から専門業者に任せたほうが安心です。排水ますの掃除、落ち葉の片付け、鉢の移動、水栓の保温は、無理のない範囲でご自身でも行えます。

冬支度で確認することと、専門業者に相談する目安


庭の冬支度は、すべてをやり切る必要はなく、優先順位をつけて進めれば十分です。まず排水ますと水栓、次に寒さに弱い植物、そのあとで剪定や雑草といった春に向けた作業、という順番で考えると迷いにくくなります。

確認する場所は、排水ます、雨樋、屋外の水栓、鉢植えの置き場所、デッキやフェンスの固定部分です。気温が下がる前にこれらを一度見ておけば、冬の大きなトラブルは防ぎやすくなります。

点検で水がたまる場所、傾いた石やブロック、ぐらつくデッキなどが見つかった場合は、表面だけの補修では解決しないことがあります。原因が勾配や基礎にある場合は、現地を見て判断してもらうことをおすすめします。

不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。

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