初心者でも簡単!失敗しないグランドカバーのコツ
はじめまして。株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。私はこれまで、多くのお宅で「手入れが楽でおしゃれな庭づくり」をお手伝いしてきました。
新築やリフォームで庭を考える際、「雑草は嫌だけど、コンクリートで固めるのは抵抗がある…」というジレンマに陥る方は少なくありません。
そんな時に活躍するのが、地面を彩る緑の絨毯、「グランドカバー」です。
この記事では、庭づくり初心者の方でも失敗せずに、理想の庭を実現するためのグランドカバー選びのコツを、プロの視点から徹底解説します。手入れが楽になるのはもちろん、庭の景観を格段に向上させるグランドカバーの魅力をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
「グランドカバー」とは?おしゃれな庭に必須の理由
「新築で庭を作るけど、手入れはあまりしたくないな…」
「庭をコンクリートで固めるのは嫌だけど、雑草は困る」
エクステリアの相談をお受けする際、こうしたお悩みを本当によく聞きます。
特に庭づくりが初めての方にとって、緑の維持管理は大きな不安要素ですよね。
そんな時、私が最初にご提案するのが「グランドカバー」です。
では、このグランドカバーとは、いったい何でしょう?
専門的に言うと、グランドカバーとは「地面を覆うように横に這って広がる植物の総称」のことです。
つまり、庭の土が露出している部分を、背の低い植物でフタをするようなイメージです。
芝生も広い意味ではグランドカバーの一種ですが、一般的に私たちが指すグランドカバーは、より低く、植えっぱなしで手がかからない植物を指すことが多いです。
なぜグランドカバーがおしゃれな庭に必須なのかというと、土が見えていると、どうしても殺風景で雑然とした印象になってしまうからです。
地面が緑で覆われると、庭全体に統一感と潤いが生まれ、それだけで景観が格段にアップします。
土の代わりに緑の絨毯が広がることで、視覚的な癒やし効果も生まれます。
私が以前担当したお宅でも、外壁やフェンスは完璧だったものの、土の露出が多かったためにどこか締まらない印象でした。
そこにグランドカバーを植えただけで、殺風景だった庭がまるでリゾートホテルのように変身し、「毎日庭を見るのが楽しみになった」と喜んでいただけました。
「緑があるのに管理が楽」という、良いとこどりができるのが、初心者の方にとっての最大の魅力です。
手軽に庭の雰囲気を変えたい、雑草の悩みを減らしたい、という方は、ぜひグランドカバーの導入を検討してみてください。
グランドカバーを導入する3つのメリット(雑草対策・景観・土壌保護)
グランドカバーがなぜこんなに人気があり、特に初心者の方におすすめできるのか。
それは、単におしゃれになるというだけでなく、実用面でも非常に優れたメリットがあるからです。
主なメリットは、次の3点です。
1. 雑草対策になる
これが最も大きなメリットかもしれません。
グランドカバーが地面をびっしり覆うことで、雑草が芽を出すための日光を遮断してくれます。
雑草が生えるスペース自体も奪うため、大幅に雑草の発生を抑えることができます。
特に、種で広がる一年草(いっねんそう)の雑草には絶大な効果を発揮します。
雑草取りの手間を大幅に削減したい方には、最も有効な対策の一つです。
2. 庭の景観が向上する
前述の通り、土の露出をなくし、緑の絨毯を敷き詰めることで、庭全体にまとまりとデザイン性が生まれます。
花を咲かせるグランドカバーを選べば、季節ごとに庭の表情を変えることもできます。
例えば、春に白い花を咲かせる「クリーピングタイム」や、紫の花が美しい「アジュガ」などは、庭を華やかに彩るのに最適です。
花だけでなく、品種によっては葉の色や形も楽しめるため、立体的な景観づくりにも貢献します。
3. 土壌の流出を防ぎ、乾燥を抑える
これは専門的な話になりますが、雨が降った時、土が流れてしまうのを防ぐ「土壌流出(どじょうりゅうしゅつ)防止」も大切な役割です。
グランドカバーの根が土をしっかりと掴んでくれます。
また、強い日差しから土を守り、水分の蒸発を防ぐ効果もあります。
これを「マルチング効果」と呼びます。
土が適度な湿度を保つことで、周りに植えている樹木や花壇の植物が育ちやすい、安定した環境を整えてくれるのです。
庭の環境を整え、植物全体の健康を守るという、縁の下の力持ちのような存在でもあります。
これらのメリットを知って、「うちの庭にも早く取り入れたい!」と感じていただけたら嬉しいです。
初心者でも失敗しない!グランドカバー選びの4つの基準
いざグランドカバーを選ぼうとすると、「種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない…」と迷われる方がほとんどです。
初心者の方が失敗せずに、長く庭を楽しめるように、抑えておくべき選び方の基準を4つ解説します。
1. 日当たり
植える場所が一日中日が当たる「日向(ひなた)」か、それとも日がほとんど当たらない「日陰(ひかげ)」になるかを確認してください。
例えば、代表的なグランドカバーである「ヒメイワダレソウ」は日向を好みますが、日陰ではうまく広がりません。
逆に「ヤブラン」や「アジュガ」は日陰でも元気に育ちます。
この日当たり条件に合わない植物を選んでしまうと、せっかく植えても枯れてしまったり、期待通りに地面を覆ってくれない原因になります。
2. 成長スピード(繁殖力)
早く地面を覆って雑草対策をしたい場合は、成長が早い種類を選びます。
ただし、成長が早すぎる種類、つまり「繁殖力が強すぎる植物」は、定期的な剪定(せんてい:ハサミで切って形を整える作業)が必要になります。
管理を楽にしたいなら、多少時間はかかっても、成長がゆっくりで手間がかからないものがおすすめです。
成長スピードと管理の手間のバランスを考えて選ぶことが大切です。
3. 踏圧への耐性
庭の中でも、アプローチ脇や通路など、人が歩く可能性のある場所なら、踏まれても傷みにくい強い植物を選ぶ必要があります。
例えば、「クラピア」や「リュウノヒゲ」などは、踏圧(とうあつ:踏みつけによる圧力)に比較的丈夫です。
逆に、あくまで観賞用でほとんど踏まない花壇の中などは、少しデリケートな種類でも大丈夫です。
用途に応じて、品種のパッケージなどに記載されている「耐踏圧性(たいたいとうあつせい)」を確認しましょう。
4. 季節の変化(常緑か落葉か)
一年中緑を楽しみたい、冬の庭の殺風景さを解消したいなら、冬でも葉が枯れない常緑性(じょうりょくせい)を選びます。
春から秋にかけて楽しめれば良い、という場合は、冬に葉が落ちる落葉性(らくようせい)でも構いません。
常緑性の「タイム」や「ベアグラス」などは、冬でも緑を保つため、一年を通して安定した景観を提供してくれます。
この4つの基準に沿って選ぶだけで、失敗のリスクは大幅に減らせますよ。

【実例】手入れが楽でおすすめのグランドカバー植物3選
実際に私が多くのお客様にご提案し、特に「手入れが楽で良かった!」と好評をいただいている、初心者向けのグランドカバーを3つご紹介します。これらは特別な知識や技術がなくても育てやすい品種です。
1. ヒメイワダレソウ
- 特徴: 暑さ、寒さ、乾燥に強く、日本の気候にとても適した多年草です。初夏から秋にかけて、小さな白い花を咲かせ、可愛らしい緑の絨毯になります。
- おすすめの理由: 成長スピードが速く、あっという間に地面を覆ってくれるため、雑草対策として非常に優秀です。芝生のように頻繁な刈り込み(かりこみ)が必要ないので、管理の手間が格段に少ないのが魅力です。(ただし、繁殖力が強いため、敷地の境界線や花壇の中に入り込まないよう、時々剪定するなどの配慮は必要です)
2. タイム(クリーピングタイム)
- 特徴: 芳香があるハーブの一種で、横に這うように広がる常緑性の植物です。踏んでも良い香りがするので、アプローチ脇などにも人気があります。
- おすすめの理由: 乾燥に強く、水やりがほとんど不要なため、ズボラさんでも管理が楽です。初夏には鮮やかなピンクや紫、白の花が咲き、景観を華やかに彩ってくれます。常緑なので、冬でも緑が楽しめますよ。
3. アジュガ
- 特徴: 「西洋キランソウ」とも呼ばれ、紫がかった光沢のある葉の色が特徴的で、人気があります。春には青や紫の可愛らしい花を咲かせます。
- おすすめの理由: 日陰に強く、北側の庭や大きな樹木の下など、他の植物が育ちにくい場所でも元気に育ちます。葉の色が美しいため、花がなくても一年中観賞価値が高く、病害虫にも強いのでほとんど手がかかりません。
この3種類から、あなたの庭の日当たりや用途に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。品種選びで迷ったら、ぜひ私たちプロにご相談ください。
よくある質問:グランドカバー導入前の疑問を解決
お客様からよくいただく、グランドカバーに関する疑問と、その解決策をまとめました。不安を解消してから植え付けに臨みましょう。
Q1. グランドカバーは一度植えたら本当に雑草が生えなくなりますか?
A. 残念ながら、100%完全に生えなくなるわけではありません。しかし、グランドカバーが地面をびっしり覆ってしまえば、ほとんどの雑草の発生を防ぐことができます。特に、種が飛んできて生える一年草の雑草には絶大な効果を発揮します。ただし、しつこい多年草(たねんそう:根が残って毎年再生する雑草、例えばドクダミなど)は、グランドカバーが広がる前に、根からしっかり取り除くことがとても大切です。
Q2. メンテナンスは本当に不要ですか?
A. 「ほとんど不要」とお考えください。芝生のような頻繁な水やりや、夏場の頻繁な刈り込みは不要です。しかし、きれいな状態を保つためには、年に数回は手入れが必要になります。例えば、成長が早い種類(ヒメイワダレソウなど)は、広がりすぎた部分をハサミで切る「剪定」が必要です。また、枯れた葉を取り除いたり、まれにグランドカバーを突き破って生えてきた雑草を抜いたりする作業は必要です。手がかからないだけで、完全に放置できるわけではない点にご注意ください。
Q3. 既存の庭の土の上からそのまま植えても大丈夫ですか?
A. あまりおすすめできません。既存の土には、雑草の種がたくさん埋まっている可能性が非常に高いです。グランドカバーを植える前に、古い雑草の根や大きな石を取り除き、土を耕して、可能であれば腐葉土などの新しい土を混ぜてあげるのが理想的です。土を柔らかくし、排水性(はいすいせい:水はけ)を良くしてあげることで、グランドカバーの根付きが良くなります。この植える前の「土づくり」を丁寧に行うことが、後の生育と成功の鍵を握ります。
理想の庭を実現!プロに相談するメリット
ここまでグランドカバーの魅力や、初心者の方が失敗しないための選び方について詳しくお話ししてきました。
「よし、うちもグランドカバーを植えてみよう!」と思っていただけたら嬉しいです。
しかし、植物選びや配置は奥が深く、プロの視点が必要になる場面も多々あります。
- 日当たりだけでなく、風通しや水はけはどうすればいいか?
- 玄関まわり、アプローチ、駐車場脇など、場所ごとの最適な組み合わせは?
- 建物やフェンスの色と合わせて、最もおしゃれに見えるデザインは?
こうした一歩踏み込んだ疑問は、私たちプロのエクステリアプランナーにお任せください。
私がお客様の庭を拝見する際は、日当たり、水はけ、風の通り道、建物のデザインなど、様々な要因を複合的に考慮します。
そして、そのお宅だけの「最適なグランドカバープラン」をご提案しています。
例えば、数年後の成長を見越した植え付け間隔や、庭全体のバランスを考えた「色の配置」をご提案できるのがプロの強みです。
これにより、植えた直後だけでなく、数年後も美しい状態を維持できるのです。
理想の庭づくりは、グランドカバー選びから始まります。
失敗せずに、イメージ通りのおしゃれで管理が楽な庭を手に入れたい方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
まとめ
この記事では、おしゃれな庭づくりに欠かせないグランドカバーの基本から、初心者の方が失敗しないための選び方、そして手入れが楽なおすすめの植物までをご紹介しました。
グランドカバーを導入することで、雑草のストレスが減り、庭の景観が格段にアップします。
日当たりや用途に合わせた植物を適切に選ぶことが、初心者の方でも管理の楽な素敵な庭を実現するための最大のコツです。
「うちの庭にはどんなグランドカバーが良いんだろう?」「雑草対策と景観を両立したいけど、自分一人では不安…」と感じられた方は、ぜひご相談ください。
私たち株式会社プラッツは、お客様一人ひとりのライフスタイルと庭の環境に合わせた最適なエクステリアプランをご提案いたします。
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