プロが解説!防犯効果を最大化するカメラ設置場所のコツ
はじめまして、株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田と申します。
ご家庭に設置する防犯カメラの機種も決まり、いざ工事!となったとき、「でも、家のどこに付けるのが一番効果的なんだろう?」という新たな疑問が湧いてきませんか?せっかく高性能なカメラを導入しても、設置場所を間違えてしまっては、その効果は半減してしまいます。
この記事では、防犯のプロである私たちが、普段どのような視点でカメラの設置場所を決めているのか、その具体的な「コツ」を大公開します。空き巣が嫌がる場所から、ご近所トラブルを防ぐための注意点まで、あなたの家の防犯効果を最大化するためのノウハウが満載です。
最適な設置場所について不安なことがあれば、いつでも私たちエクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. プロの視点!泥棒が最も嫌がるカメラの設置場所とは?
防犯効果を最大化するためには、まず「侵入者の視点」で考えることが重要です。彼らが最も嫌がるのは、「見られること」と「証拠を残されること」。この2つを徹底的に意識した場所にカメラを設置するのが基本です。
具体的には、以下の3つの条件を満たす場所が理想的です。
- 侵入経路をしっかり捉えられる場所
玄関、勝手口、大きな窓、駐車場など、人が出入りしたり、侵入を試みたりする可能性のある場所を確実に撮影範囲に収めます。 - カメラの存在が分かりやすい場所
カメラがあることを見せつけ、「この家は防犯意識が高い」と思わせることで、犯行を未然に諦めさせる「威嚇効果」を狙います。あえて存在感のあるバレット型のカメラを選ぶのも有効です。 - 犯人の顔をしっかり記録できる場所
万が一侵入された場合に、犯人の顔や特徴をはっきりと記録できる高さと角度に設置します。これが、警察の捜査において決定的な証拠となります。
これらの条件を頭に入れた上で、次の章からの具体的な設置場所のコツを見ていきましょう。
2. 最重要ポイント!玄関・門周りのカメラは「高さ」と「角度」が命
家の顔である玄関は、防犯上最も重要なポイントです。ここでのカメラ設置で最も大切なのは、「高さ」と「角度」の調整です。
適切な「高さ」
推奨する高さは2.5m~3m程度です。この高さであれば、簡単に手を伸ばしてカメラを壊されたり、向きを変えられたりするのを防ぐことができます。逆に高すぎると、帽子やフードを被っていた場合に顔が映りにくくなるため注意が必要です。
効果的な「角度」
カメラは、訪問者の顔が真正面から映るように設置するのが理想です。インターホンの少し上あたりから、やや見下ろすような角度で設置すると、顔を隠そうとしても映り込みやすくなります。また、時間帯によって太陽光がレンズに直接当たる「逆光」にならないか、事前に確認することも非常に重要です。
3. 駐車場での車上荒らし・いたずら対策に最適なカメラ位置
大切な愛車を車上荒らしやいたずらから守るためにも、駐車場へのカメラ設置は非常に有効です。ここでのポイントは、「車両全体」と「周辺の人の動き」の両方を捉えることです。
理想的な設置場所は、駐車場の全体を見渡せる建物の壁面や軒下です。一台のカメラで、
- 車のナンバープレート
- 運転席と助手席側の両サイド
- 駐車場に出入りする人物の顔
これらがすべて映るように画角を調整します。複数の車を所有している場合や、駐車場が広い場合は、死角ができないようにカメラを2台設置することも検討しましょう。夜間の犯行に備え、暗視機能に優れたカメラを選ぶことが特に重要です。

4. 家の裏手や勝手口、窓。「死角」をなくすカメラの配置術
侵入者は、人目につきにくい家の裏手や側面を好みます。特に、勝手口やリビングの掃き出し窓、お風呂場の窓などは、格好の侵入経路となり得ます。こうした「死角」をなくすことが、家全体の防犯レベルを格段に引き上げます。
ポイントは、建物の角(コーナー)をうまく利用することです。建物の角の高い位置にカメラを設置すれば、一台で二方向の壁面を同時に監視でき、非常に効率的です。家の裏手全体をカバーするように設置し、不審者が敷地内に侵入した段階で記録できるようにしましょう。
また、センサーライトとカメラを連動させるのも非常に効果的です。人が近づくとパッと明かりが点き、同時に録画を開始することで、強力な威嚇効果と確実な証拠撮影の両方が期待できます。
5. ご近所トラブルを回避!設置前に知るべきプライバシーへの配慮
防犯カメラを設置する上で、忘れてはならないのがご近所へのプライバシー配慮です。良かれと思って設置したカメラが、思わぬトラブルの原因になってしまうこともあります。
必ず守るべきルールは、お隣の家の敷地内を撮影しないことです。特に、
- 隣家の玄関ドアやリビングの窓
- 洗濯物干し場やベランダ
- お隣の駐車場に停まっている車
などが映り込まないように、カメラの角度には細心の注意を払う必要があります。どうしても一部が映り込んでしまう場合は、映像の特定部分を黒く塗りつぶす「プライバシーマスク機能」が付いたカメラを選びましょう。
工事の前に「防犯のためにカメラを付けますので」とご近所に一言伝えておくだけで、相互理解が深まり、トラブルを未然に防ぐことができます。
6. 【よくある質問】設置場所編
Q1. 2階のベランダにもカメラは必要ですか?
A1. はい、設置を検討する価値は十分にあります。侵入者は雨樋などをよじ登って、2階のベランダから侵入することもあります。特に、足場になるような物置やエアコンの室外機が近くにある場合は、狙われやすいポイントになります。ベランダにカメラを設置することで、死角をなくし、より完璧な防犯体制を築くことができます。
Q2. ダミーカメラを混ぜて設置するのは効果がありますか?
A2. 一定の威嚇効果は期待できますが、プロの侵入者には簡単に見破られてしまうため、あまりお勧めはできません。最近は本物そっくりの精巧なダミーもありますが、LEDが点滅していなかったり、配線がなかったりするとすぐに見抜かれます。安心感を得るためにも、安価なものでも良いので、実際に録画できる本物のカメラを設置することをお勧めします。
Q3. 「防犯カメラ作動中」のステッカーはどこに貼るのがベスト?
A3. 侵入を試みる者が、犯行前に必ず目にする場所に貼るのが最も効果的です。具体的には、玄関ドア、門扉、駐車場のフェンス、勝手口のドアなどが良いでしょう。複数の場所に貼ることで、「この家は防犯意識が非常に高い」と強く印象づけることができます。ご近所へのプライバシー配慮をアピールする意味でも、ステッカーの活用は非常に有効です。
まとめ
今回は、プロの視点から見た、防犯効果を最大化するためのカメラの設置場所について解説しました。
ただ闇雲にカメラを付けるのではなく、侵入者の視点に立って、家のどこに「死角」があり、どこを狙われやすいのかを考えることが何よりも重要です。そして、玄関、駐車場、家の裏手といったポイントごとに、適切な高さと角度で設置することで、カメラの性能を100%引き出すことができます。
「うちの家に最適な設置場所を、プロの目で見て提案してほしい」
「ご近所への配慮も含めて、安心して任せられる業者に頼みたい」
そうお考えでしたら、ぜひ私たち株式会社プラッツにご相談ください。豊富な経験を持つ防犯設備士が、お客様のご自宅の状況に合わせて、最高の防犯効果を発揮する最適な設置プランをご提案いたします。
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