【初心者向け】グランドカバーの植え方講座|初期費用と楽する裏ワザ
はじめまして、株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田と申します。
「グランドカバー、良さそうだから自分でやってみたい!」「でも、何から手をつけていいか分からない…」そんなDIY・ガーデニング初心者のあなたのために、この記事をご用意しました。
この記事では、プロが実際に行っているグランドカバーの植え付け手順を、誰にでも分かりやすく解説します。さらに、気になる初期費用の具体的なシミュレーションから、植えた後の管理を劇的に楽にするプロの裏ワザまで、初心者が知りたい情報をギュッと詰め込みました。
この記事を読み終える頃には、あなたの頭の中の「?」が「!」に変わり、理想の庭への第一歩を自信を持って踏み出せるようになっているはずです。
もちろん、作業の中で出てきた疑問や、専門的なアドバイスが必要になった時は、いつでも私たちエクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. グランドカバー成功の9割は「植える前の準備」で決まる!
料理で言う「下ごしらえ」が重要なように、グランドカバーも植える前の準備が成功を大きく左右します。「早く植えたい!」という気持ちをぐっとこらえて、まずはしっかりとした土台を作りましょう。
準備のポイントは大きく3つです。
- 徹底的な雑草処理:これが一番重要です。特にスギナやドクダミ、チガヤといった地下茎で増えるしつこい雑草は、表面の葉を刈るだけでは不十分。スコップで土を掘り起こし、できる限り根を取り除きましょう。このひと手間を惜しむと、後で必ず後悔します。
- 土壌の改良:地面がカチカチに固い場合は、植物の根が伸びていけません。腐葉土や堆肥を混ぜ込んで、ふかふかの土にしてあげましょう。水はけが悪すぎる場合は、砂を混ぜ込むなどの対策も有効です。植物にとって快適なベッドを用意してあげるイメージです。
- 道具の準備:いざ作業を始めてから「あれがない!」とならないように、必要な道具を揃えておきましょう。(スコップ、クワ、熊手、ジョウロ、軍手など)
この準備段階を丁寧に行うことで、植物の根付きが格段に良くなり、後の成長スピードも変わってきます。
2. 【具体的な手順を解説】プロが教えるグランドカバーの植え方5ステップ
準備が整ったら、いよいよ植え付けです。一つ一つの工程を丁寧に行いましょう。
- ステップ1:苗を配置する(仮置き)
ポットに入ったままの苗を、植えたい場所に仮置きしていきます。この時、苗と苗の間隔(株間)が重要です。植物の種類にもよりますが、一般的には1平米あたり9〜25ポットが目安。早く覆いたいからと詰めすぎると、蒸れて病気の原因になることも。少し隙間があるくらいが丁度良いです。全体のバランスを見ながら配置を決めましょう。 - ステップ2:穴を掘る
配置が決まったら、苗のポットと同じくらいの深さと幅の穴を掘ります。 - ステップ3:苗を植える
ポットから苗を優しく取り出し、根を少しほぐしてから穴に入れます。この時、深植えにならないよう、苗の土の表面と周りの地面の高さが同じになるように注意してください。 - ステップ4:土を寄せて固める
苗の周りに土を戻し、根と土が密着するように、株元を軽く手で押さえます。隙間があると根が乾燥してしまうので、しっかりと固定しましょう。 - ステップ5:たっぷりと水やりをする
最後に、ジョウロで優しく、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をやります。これは、根と土をさらに密着させる「水締め」という効果もあります。
以上で植え付けは完了です!
3. 気になる初期費用はいくら?10平米の庭で徹底シミュレーション
「自分でやるとして、結局いくらかかるの?」というのは、一番気になるところですよね。ここでは、一般的な広さである10平米(約6畳)の庭に、DIYでグランドカバーを植える場合の費用をシミュレーションしてみます。
- グランドカバーの苗:
1ポット300円の苗を、1平米あたり16ポット植えると仮定。
300円 × 16ポット × 10平米 = 48,000円 - 土壌改良材(腐葉土など):
40L(約1,000円)の袋を5袋使用すると仮定。
1,000円 × 5袋 = 5,000円 - 初期投資の道具類(既にお持ちでなければ):
スコップ、ジョウロ、軍手など一式で 約3,000円〜5,000円
【合計費用(目安): 約56,000円 〜 58,000円】
苗の価格や植える密度によって費用は大きく変動しますが、一つの目安として参考にしてください。これを業者に依頼した場合と比較し、DIYのメリット・デメリットを考えてみるのも良いでしょう。

4. 【プロの裏ワザ】初期の草むしりをゼロに近づける防草シート活用術
グランドカバーが広がるまでの、最初の草むしり。これが一番大変で、挫折しやすいポイントです。この手間を劇的に楽にする最強の裏ワザが、「防草シート」の併用です。
手順
- 徹底的な除草と土壌改良をした後、地面に防草シートを敷き詰めます。シートの継ぎ目は10cm以上重ね、専用のピンで固定します。
- 苗を植えたい位置に、カッターで十字の切れ込みを入れます。
- 切れ込みから手を入れて土を少し掘り、そこに苗を植え付けます。
- 最後に、シートの切れ込みをできるだけ閉じるように土を寄せれば完成です。
こうすることで、苗を植えた箇所以外からは雑草が生えてくるのを強力に防ぐことができます。植物がシートを覆い隠すまでは少し見た目が気になりますが、その後の管理の手間を考えれば、絶大な効果を発揮するおすすめの方法です。
5. 植え付けにベストな時期はいつ?季節ごとのメリット・デメリット
植物が元気に根付くためには、植え付けの時期も大切です。一般的に、グランドカバーの植え付けに適しているのは、気候が穏やかな春と秋です。
- 春(3月〜5月):
メリット:気温が上昇していく時期なので、植物の成長スイッチが入りやすく、ぐんぐん育ちます。多くの植物の植え付けに最適なシーズンです。
デメリット:雑草も同じように元気になる時期なので、初期の雑草管理が少し大変です。 - 秋(9月下旬〜11月):
メリット:夏の暑さが和らぎ、植物が根を張ることに集中できます。雑草の勢いも弱まるため、管理が楽です。
デメリット:冬までにしっかりと根を張らせる必要があるため、植え付けが遅すぎると、寒さで傷んでしまう可能性があります。
真夏(猛暑で乾燥しやすいため)と真冬(霜や凍結で根が傷むため)の植え付けは、できるだけ避けるのが無難です。
6. 【よくある質問】
Q1. 固い地面なのですが、土壌改良は絶対に必要ですか?
A1. はい、必要だとお考えください。固い地面では植物の根が深く伸びることができず、水や養分を十分に吸収できません。結果として成長が悪く、雑草にも負けてしまいます。大変な作業ですが、スコップやクワで15〜20cmほどの深さまで耕し、腐葉土などを混ぜ込むだけで、その後の生育が全く違ってきます。
Q2. 植えた後の水やりは、どのくらいの頻度で行えばいいですか?
A2. 根がしっかりと付くまでの最初の2週間〜1ヶ月が肝心です。この期間は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。特に晴天が続く場合は、毎日〜2日に1回が目安です。根付いてしまえば、ほとんどの種類は雨水だけで十分になり、真夏に日照りが続く場合以外は、水やりの必要はほとんどなくなります。
Q3. ホームセンターで苗を選ぶ時のポイントを教えてください。
A3. 良い苗を選ぶポイントは3つあります。①葉の色が濃く、生き生きしていること。(黄ばんでいたり、しなびているものは避ける) ②茎が太く、株元がグラグラしていないこと。 ③ポットの底穴から、白く健康的な根が少し見えていること。(根が真っ黒だったり、逆に全く見えないものは避ける)この3点をチェックするだけで、元気な苗を選べる確率がぐっと上がります。
今回は、初心者の方がDIYでグランドカバーを植えるための、具体的な手順や費用、そしてプロの裏ワザまでご紹介しました。
自分で汗を流して作った庭は、愛着もひとしおです。この記事を参考に、ぜひあなたの手で、雑草に悩まされない快適で美しい庭づくりに挑戦してみてください。
もちろん、「やっぱり自分でやるのは難しそう…」「道具を揃えるのが大変…」と感じたら、無理は禁物です。そんな時は、私たち株式会社プラッツにお任せください。準備から植え付け、その後の管理まで、専門家が責任を持ってあなたの理想の庭を実現します。
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