【植え付けから管理まで】ヒメイワダレソウで失敗しない!広げ方とメンテナンスの全知識


はじめまして。株式会社プラッツのエクステリアプランナー、藤田です。

グランドカバーの中でも、特に「雑草対策になる」「手入れが楽」「早く広がる」と人気の高いヒメイワダレソウ(リッピア、クラピア)。

私も多くのお客様に提案し、その効果を実感してきました。

しかし、「植えてみたけどうまく広がらなかった」「いつの間にか枯れてしまった」「逆に広がりすぎて困っている」という失敗談を聞くことも少なくありません。

そこでこの記事では、ヒメイワダレソウを導入する際に失敗しないよう、植え付けの準備から、早く地面を覆うためのコツ、そして美しい状態を保つための年間メンテナンス方法まで、プロの知識を余すことなくお伝えします。

この一冊で、あなたもヒメイワダレソウマスターになれるはずです。不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください

なぜ「ヒメイワダレソウ」が初心者と雑草対策に選ばれるのか?再確認する魅力


グランドカバーの中でも、私が特に自信を持っておすすめするのが「ヒメイワダレソウ」です。

その魅力は、他のグランドカバーではなかなか真似できない、圧倒的なパフォーマンスにあります。

ここでは、ヒメイワダレソウが選ばれる理由を再確認しましょう。

1. 驚異的な繁殖力と被覆性


ヒメイワダレソウの最大の魅力は、その驚異的な成長スピードと繁殖力です。

横に這うように広がり、あっという間に地面を緑の絨毯で覆い尽くします。

この高い被覆性(ひふくせい:地面を覆う能力)こそが、雑草の発生を強力に抑制する最大の理由です。

雑草の種に日光を与えず、成長するスペースを奪うため、雑草との戦いに終止符を打てると言っても過言ではありません。

2. 踏圧に強く、手入れが楽


芝生と異なり、ヒメイワダレソウは頻繁な刈り込みが不要です。

低く広がる性質のため、一度定着すれば、日常的な水やりもほとんど必要ありません。

さらに、人が歩いても比較的丈夫な踏圧(とうあつ)への耐性も持っています。

この手入れの楽さは、忙しい方や庭の手入れに時間をかけたくない初心者の方にとって、非常に大きなメリットとなります。

3. 可憐な花と美しい景観


初夏から秋にかけて、小さな白い花を咲かせ、可憐な姿で庭を彩ります。

緑一色だった地面が、季節の移ろいと共に美しい花で飾られる様子は、見ているだけで癒やされます。

私が担当したお客様の中には、ヒメイワダレソウを植えてから「庭が明るく、近所の方にも褒められるようになった」と、景観性の高さを喜ばれています。

地面を早く覆うための鍵!ヒメイワダレソウの最適な「植え付け間隔」と手順


ヒメイワダレソウの植え付けで最も重要なのは「植え付け間隔」です。間隔が広すぎると、地面を覆うまでに時間がかかり、その間に雑草が生えてきてしまいます。

最適な植え付け間隔


一般的に、ヒメイワダレソウは30cm間隔で植えると、1年〜1年半程度で地面を完全に覆うと言われています。

  • 早く広げたい場合(推奨): 20cm間隔(株数を増やす)で植えましょう。半年〜1年で密な絨毯が完成します。
  • 予算を抑えたい場合: 40cm間隔でも広がりますが、被覆までに2年近くかかる可能性があります。その分、初期の雑草対策の手間が増えます。

植え付けの成功手順


  1. 雑草と石の除去: 既存の雑草を根から徹底的に抜き、大きな石を取り除きます。この準備が最も大切です。
  2. 土壌改良: 植え付け予定地に堆肥や腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い柔らかい土を作ります。
  3. 植え付け: 株間を測り、ポット苗の根鉢を崩さずに植え付けます。この際、地面よりやや高めに植える「高植え」を意識すると、水はけが良くなります。
  4. たっぷり水やり: 植え付け直後は、根付くまで毎日たっぷりと水を与えます。特に乾燥しやすい時期は重要です。

裏技:ランナーの誘引


ヒメイワダレソウは「ランナー」と呼ばれるツルのような茎を伸ばして広がります。

ランナーが伸びてきたら、均等に地面に広がるように向きを整えて、U字ピンなどで固定してあげると、より早く、均一に地面を覆ってくれます。

広がりすぎを防ぐ!ヒメイワダレソウの「成長抑制」と剪定のタイミング


繁殖力が強すぎるが故に、ヒメイワダレソウは花壇や隣の敷地に侵入してしまうことがあります。美しい状態を保つためには、適切な管理が必要です。

成長をコントロールする方法(エッジング)


ヒメイワダレソウの侵入を防ぐには、物理的な境界線を設ける「エッジング」が最も確実です。

  • レンガや平板: 植栽エリアと通路の境にレンガや石を並べ、ランナーの侵入を防ぎます。
  • プラスチック板: 地中に10〜20cm程度の深さでプラスチック製の仕切り板を埋め込むと、地下のランナー(地下茎)による侵入も防げます。

適切な剪定(せんてい)のタイミング


ヒメイワダレソウは基本的に刈り込みは不要ですが、広がりすぎた時や、密になりすぎて蒸れてしまった時に剪定が必要です。

  • 時期: 成長が活発な春〜秋の間に、気になったら随時行います。
  • 方法: 芝刈り機や刈り払い機、または大きなハサミを使って、飛び出したランナーや厚みが出すぎた部分を刈り取ります。地際ギリギリまで刈り込んでも、すぐに再生してくるので心配ありません。
  • 花を減らしたい場合: 剪定を頻繁に行うことで、花付きを抑えることができます。(クラピアS1などは元々花が少ない品種です)

芝生とは違う!ヒメイワダレソウを美しく保つための年間メンテナンススケジュール


ヒメイワダレソウは芝生よりも手がかかりませんが、美しい状態を維持するためには、年に数回のメンテナンスが有効です。

時期 作業内容 目的・ポイント
春 (3月〜4月) 枯れた部分の除去、追肥(ついひ) 冬枯れした部分を取り除き、成長期に備えて肥料を与えます。
初夏 (5月〜6月) 初期の雑草抜き、境界の剪定 広がり始める前に、雑草や不要なランナーをカットし、形を整えます。
夏 (7月〜8月) 水やり(極度の乾燥時のみ) 基本不要ですが、日照りが続く場合は夕方以降に水を与えます。
秋 (9月〜10月) 追肥、最後の剪定 冬に備えて栄養を蓄えさせ、来年のために広がりすぎた部分を整理します。
冬 (11月〜2月) 特に作業なし 休眠期に入ります。茶色くなっても枯れたわけではないので心配不要です。

ヒメイワダレソウの失敗事例(枯れる・茶色くなる)と原因別の対処法


ヒメイワダレソウは丈夫ですが、環境が合わないと生育が悪くなることがあります。主な失敗例とその対処法を知っておきましょう。

失敗例1:部分的に茶色く枯れる


  • 原因A: 水はけが悪いことによる根腐れ(特に雨の多い時期)
  • 対処法: 土壌に水が溜まっていないか確認し、水が引かない場合は土壌改良(バーミキュライトなどを混ぜる)を検討します。
  • 原因B: 株が密になりすぎて、内部が蒸れてしまう過密
  • 対処法: 茶色くなった部分を大胆に刈り込み、風通しを良くしてあげます。

失敗例2:冬場以外に全体が茶色くなる


  • 原因A: 極度の乾燥
  • 対処法: 葉がしおれていたら、日陰になる夕方以降にたっぷりと水を与えます。
  • 原因B: 肥料不足(特に植え付けから時間が経っている場合)
  • 対処法: 液体肥料や緩効性肥料(ゆっくり効く肥料)を与えて栄養を補給します。

失敗例3:まったく広がらない


  • 原因: 日照不足
  • 対処法: ヒメイワダレソウは強い日差しを好みます。もし日陰に植えている場合は、日陰に強い品種(アジュガなど)に植え替えることを検討してください。日当たりの良い場所に植え直すのが最善です。

【よくある質問】 ヒメイワダレソウの生育と管理に関する具体的な疑問


Q1. 冬場に茶色くなっても、春になったら緑に戻りますか?


A. はい、ご安心ください。ヒメイワダレソウは常緑性ですが、寒さに当たると茶色く紅葉・休眠します。これは枯れたのではなく、寒さから身を守るための生理現象です。暖かくなり、成長期が始まる3月〜4月頃になると、再び緑の新しい芽が出てきて、鮮やかな緑の絨毯に戻ります。冬の間は無理に水をやったりせず、そっとしておいてあげてください。

Q2. 植え付けに最適な季節はいつですか?


A. ヒメイワダレソウは、最も成長が活発になる春(4月〜5月)か、暑さが落ち着いた秋(9月〜10月上旬)が最適です。特に春に植えると、夏の間に大きく広がってくれるためおすすめです。真夏や真冬は、根が張るのが難しいため避けるのが無難です。

Q3. 芝生のように上を歩いても大丈夫ですか?


A. 芝生ほど頻繁な利用には向きませんが、人が歩く程度の踏圧には比較的強いです。ただし、毎日同じ場所を往復したり、重いものを置いたりすると、そこだけ剥げてしまうことがあります。庭の一部を通路として使う程度であれば問題ありませんが、メインのアプローチにする場合は、飛び石などを配置して負担を軽減すると、より美しい状態を保てます。

まとめ


ヒメイワダレソウは、その優れた繁殖力と管理の容易さから、初心者の方にとって最高のグランドカバーの一つです。

成功の鍵は、適切な植え付け間隔の確保と、広がりすぎを防ぐための定期的な剪定にあります。この2点を押さえれば、雑草に悩まされない、理想的な緑の絨毯を手に入れることができるでしょう。

「うちの庭に合う品種はクラピアとヒメイワダレソウどちらが良いか?」「植え付け前の土壌処理の進め方が分からない」など、個別具体的な疑問や不安がある方は、ぜひ私たちエクステリアの専門家にご相談ください。

私たち株式会社プラッツは、お客様の庭の環境とライフスタイルに合わせた最適なグランドカバー計画を提案し、美しい庭づくりをサポートさせていただきます!

プラッツの施工事例は こちら

お問い合わせ・無料見積はお気軽にご連絡ください

お問い合わせフォーム 電話お問い合わせ

お問い合わせ・無料見積は
お気軽にご連絡ください。