【剪定のコツ】失敗しないシンボルツリーの育て方と手入れの基本
はじめまして。株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしている藤田です。
シンボルツリーは、家族の成長とともに庭の景色を作り出す大切な存在です。しかし、「正しいお手入れ方法が分からず、木を枯らしてしまうのでは…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
特に、木を健康に保ち、美しい樹形を保つために欠かせないのが剪定です。今回は、シンボルツリーを長く楽しむための剪定のコツと、手入れの基本についてお話しします。
この記事を読めば、初心者の方でも安心してシンボルツリーを育てることができますよ。不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. なぜシンボルツリーの剪定が必要なの?知っておきたい基本知識
「なんとなく木が伸びてきたから切る」と思われがちな剪定ですが、実はシンボルツリーを健康に保つ上でとても重要な役割を果たします。主な目的は以下の3つです。
- 木の健康を保つため
密集した枝を間引くことで、風通しと日当たりが良くなり、病害虫の発生を防ぎます。また、枯れた枝や弱い枝を取り除くことで、木全体に栄養が行き渡りやすくなります。 - 美しい樹形を維持するため
シンボルツリーは家の顔です。剪定によって不要な枝を整理し、バランスの取れた美しい形を保つことができます。これにより、お庭全体の印象がぐっと良くなります。 - 大きさをコントロールするため
木が成長しすぎると、隣家とのトラブルや、電線に枝が触れるなどの問題が発生することがあります。定期的な剪定で適切な大きさを保つことが大切です。
剪定はただ枝を切るだけでなく、シンボルツリーを健康に、そして美しく保つための大切な手入れなのです。
2. 剪定時期と道具の選び方:いつ、何をすればいい?
剪定は、木の成長サイクルに合わせて適切な時期に行うことが重要です。
- 落葉樹の場合
葉が落ちた冬が適しています。木が休眠期に入っているので、枝を切っても木への負担が少なく済みます。 - 常緑樹の場合
成長が落ち着く梅雨前や、9月〜10月頃がおすすめです。真夏の暑い時期や、寒さが厳しい時期は避けましょう。
次に、最低限揃えておきたい道具をご紹介します。
- 剪定ばさみ
細い枝や葉を整えるのに使います。切れ味の良いものを選びましょう。 - 植木ばさみ
剪定ばさみより太い枝を切るのに使います。 - のこぎり
植木ばさみでは切れない太い枝を切る際に使います。
いずれの道具も、使用後は樹液を拭き取り、清潔に保つことが大切です。切れ味が悪いと木を傷つけてしまうので、手入れを怠らないようにしましょう。
3. 失敗しない剪定の基本ルールとコツ
「どこから切ればいいのか分からない…」と悩む方も多いかと思います。ここでは、初心者でもできる剪定の基本ルールを3つご紹介します。
- 枯れた枝や病気の枝をまず切る
元気のない枝や、明らかに病気にかかっている枝から優先して取り除きましょう。これだけで木の健康状態が改善されます。 - 内向きに伸びた枝や、交差した枝を切る
木の内部に伸びた枝や、他の枝と絡み合っている枝は、風通しや日当たりを悪くします。根元から切り落とすことで、木全体がすっきりとします。 - 全体のバランスを見ながら少しずつ切る
一度にたくさん切りすぎると、木が弱ってしまうことがあります。遠くから全体のバランスを確認しながら、少しずつ、慎重に剪定を進めましょう。
剪定は、木を健康に保つための「外科手術」のようなものです。最初は不安かもしれませんが、基本を押さえればきっとうまくできます。無理な作業はせず、少しでも不安な場合はプロに相談するのも良いでしょう。

4. 剪定が楽になる!成長が遅いシンボルツリーの魅力
剪定の手間をできるだけ減らしたい、という方には「成長が遅いシンボルツリー」がおすすめです。成長が緩やかな木は、年に一度、形を整える程度の軽い剪定で十分な場合が多いです。
例えば、私がよくお客様におすすめするのは以下のような木です。
- アオダモ
雑木林のようなナチュラルな雰囲気で、成長が遅いので管理がとても楽です。 - ソヨゴ
一年中葉が楽しめる常緑樹で、成長が緩やかなため、頻繁な剪定は必要ありません。
これからシンボルツリーを植える方は、手入れのしやすさも考慮して、こうした木を選ぶと後々の管理がぐっと楽になります。シンボルツリー選びから植栽まで、プロに相談してみるのも良い方法です。
5. 剪定以外のメンテナンスは?水やりと肥料のポイント
剪定以外にも、シンボルツリーを健やかに育てるために大切な手入れがあります。
- 水やり
植え付けから1年程度は、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりをします。根付いた後は、基本的に自然の雨水で大丈夫です。 - 肥料
木の成長を助けるために、年に1〜2回、肥料を与えると良いでしょう。肥料を与える時期は、木の成長期に入る少し前が効果的です。
これらの基本的な手入れを行うことで、シンボルツリーはより元気に、美しく育ちます。
6. よくある質問:剪定をしすぎるとどうなる?病気や害虫のサインは?
シンボルツリーの手入れについて、よくいただく質問にお答えします。
Q1. 剪定をしすぎると木は枯れますか?
A. はい、剪定をしすぎると木が弱り、枯れてしまうことがあります。特に、葉がほとんどない状態で枝を切りすぎると、光合成ができなくなり、回復が難しくなります。全体の3分の1以上は一度に切らないようにしましょう。
Q2. 病気や害虫が発生したらどうすればいいですか?
A. 葉に斑点があったり、枝に白い綿のようなものがついていたりしたら、病気や害虫のサインかもしれません。早めに適切な薬剤を散布するか、専門業者に相談しましょう。早期発見・早期対策が大切です。
Q3. 自分で剪定するのは難しそうですが…
A. ご自身での剪定が難しいと感じる場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが一番です。特に、高所作業が必要な場合や、大きな木の場合は危険が伴います。安心して任せられるプロを見つけましょう。
7. まとめ:正しい手入れでシンボルツリーとの暮らしを楽しもう
シンボルツリーは、適切な時期に正しい方法で手入れをすることで、より長く、健康に育ってくれます。最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ挑戦してみることで、きっと愛着が湧いてくるはずです。
「剪定の仕方が分からない」「どの木を植えればいいか迷っている」といったお悩みがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
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