道路への飛び出し防止!子どもの安全を守る門扉・ゲート選び
こんにちは、株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田と申します。
玄関のドアを開けた瞬間、お子様が笑顔で駆け出していき、道路に飛び出しそうになって「ヒヤリ」とした経験はありませんか?「子育て世代必見!外構デザインの選び方」では外構全体の重要性をお伝えしましたが、今回は特に、お子様の飛び出し事故を防ぐための最後の砦、「門扉・ゲート」に焦点を当てて、プロの視点から徹底解説します。
どんな種類の門扉があって、うちにはどれが最適なのか。この記事を読めば、ご家族の安心を守るための具体的な答えがきっと見つかります。
不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. 「ヒヤリ」とする瞬間をなくす!外構での飛び出し防止対策の重要性
子どもは好奇心の塊です。興味を引くものを見つければ、周りが見えなくなり、一目散に駆け出してしまいます。特に、玄関から道路までが遮るものなく続いているオープン外構では、そのリスクは常に隣り合わせです。
たった一枚の門扉があるだけで、物理的に子どもの動きを制止できます。これは、親御さんにとって計り知れない安心感につながります。門扉は、単に家の内外を分ける境界線ではありません。それは、愛するお子様の命を守るための、非常に重要な「安全装置」なのです。
私が担当したあるお宅では、「門扉をつけてから、子どもに『ちょっと待っててね』と落ち着いて言えるようになった」と、精神的な負担が大きく減ったことを喜んでいらっしゃいました。日々の「ヒヤリ」をなくし、親子でのびのびと暮らすために、門扉の設置は最も効果的な対策の一つと言えるでしょう。
2. 開き戸、引き戸、アコーディオン?門扉の種類と特徴を徹底比較
門扉には、開閉方法によっていくつかの種類があります。それぞれの特徴を知り、ご自宅の敷地や使い方に合ったものを選びましょう。
開き戸(ひらきど)タイプ
最も一般的で、デザインが豊富なタイプです。扉が内側か外側に開くため、扉の軌道上にスペースが必要になります。メリットは、デザイン性が高く、比較的安価な製品が多いこと。デメリットは、開閉スペースが必要なため、門扉のすぐ前に車を停めたり、物を置いたりできない点です。特に道路側に開く場合は、通行人に当たらないか注意が必要です。
引き戸(ひきど)タイプ
扉を横にスライドさせて開閉するタイプです。開閉のための前後スペースが不要なため、敷地を有効活用できます。メリットは、省スペースで、坂道や傾斜地にも設置しやすいこと。軽い力で開閉できる製品も多く、ベビーカーを押しながらでも扱いやすいです。デメリットは、扉を引き込むためのスペース(袖壁の裏など)が横に必要になる点です。
アコーディオン・伸縮(しんしゅく)タイプ
扉がアコーディオンのように折りたたまれながら伸縮するタイプです。主に駐車場のゲートとして使われます。メリットは、広い間口に対応でき、開閉もスムーズなこと。デメリットは、他のタイプに比べてデザインの選択肢が少なく、構造上、子どもがよじ登ったり、隙間から出てしまったりする可能性に注意が必要な点です。
3. 【実例で解説】子育て世代に人気の門扉デザインと機能性
子育て世代が門扉を選ぶ際には、デザインだけでなく、子どもを守るための「機能性」が非常に重要になります。ここでは、実際に人気のあるデザインと機能をご紹介します。
デザインで選ぶなら「縦格子」やすき間の少ないタイプ
子どもが足をかけてよじ登りにくい「縦格子」のデザインは、安全性の観点から非常に人気があります。また、ペットのすり抜けや、子どもの手足が挟まるのを防ぐため、格子のすき間が狭いものや、板状のデザインを選ぶ方も増えています。
機能性で重視したい「チャイルドロック」と「操作性」
子どもが簡単に操作できてしまっては、門扉の意味がありません。大人の腰より高い位置に錠があったり、子どもには操作しづらい構造の「チャイルドロック」機能が付いていると安心です。また、反対に大人が操作する際は、買い物袋で両手がふさがっていても、軽い力で開け閉めできる操作性の良さも大切なポイントです。
最近では、電気錠システムを導入し、室内から施解錠できるタイプもあります。来客時にわざわざ玄関まで行かなくてもよいため、家事で手が離せない時にとても便利です。

4. 駐車場スペースの安全対策!伸縮ゲート・シャッターの選び方
玄関アプローチだけでなく、駐車場も子どもの飛び出し事故が起こりやすい危険な場所です。ボールを追いかけて、車の陰から急に道路へ…なんてことも考えられます。ここでは、駐車場の安全を守るゲートやシャッターについて解説します。
伸縮(アコーディオン)ゲート
前述の通り、広い間口に対応できるのが特徴です。選ぶ際のポイントは、子どものすり抜けを防ぐために、たたんだ状態でも格子のすき間が狭くなるタイプを選ぶこと。また、強風で倒れたり、勝手に開いたりしないよう、しっかりとした落とし棒やキャスターロックが付いているかを確認しましょう。
シャッター・オーバードア
ゲートが上下に開閉するタイプです。メリットは、防犯性が非常に高く、外部から駐車場内が全く見えないため、プライバシー保護にも優れている点です。電動タイプを選べば、車の中からリモコン一つで開閉でき、雨の日でも濡れることがなく非常に快適です。安全性と利便性を最高レベルで両立したい方におすすめです。
5. ここもチェック!門扉選びで後悔しないための3つのポイント
種類やデザインが決まってきたら、最後に後悔しないためのチェックポイントを確認しましょう。
- 開閉方向は適切か?
開き戸の場合、道路側(外開き)か、家側(内開き)かを選びます。外開きは敷地を有効に使えますが、通行の妨げにならないか、道路の勾配に影響されないかの確認が必須です。内開きは安全ですが、門の内側に開閉スペースを確保する必要があります。 - 素材は住まいの雰囲気に合っているか?
門扉の素材は、アルミ形材、アルミ鋳物、樹脂、木調など様々です。錆びにくくメンテナンスが楽なのはアルミ製ですが、家のデザインに合わせて温かみのある木調を選ぶなど、建物全体との調和を考えるとおしゃれな外観になります。 - 錠(カギ)の使いやすさと防犯性は?
子どもには開けにくく、大人には使いやすい錠を選びましょう。ピッキングに強いディンプルキーなど、防犯性の高い錠を選ぶことも大切です。
6. 【よくある質問】
Q1. 鍵はどんなタイプがおすすめですか?
A. 小さなお子様がいるご家庭では、「チャイルドロック機能付き」の錠や、子どもが容易に操作できない「サムターン(内側のつまみ)形状」のものがおすすめです。また、防犯面を考慮すると、複製が難しくピッキングに強い「ディンプルキー」タイプを選ぶとより安心です。
Q2. 門扉の設置にはどれくらいの費用と日数がかかりますか?
A. 商品や工事内容によりますが、一般的な幅の親子開き門扉(柱を立てて設置するタイプ)であれば、商品代と工事費を合わせて15万円~30万円程度が目安です。工事期間は、既存の門柱がない場所に新しく設置する場合で、通常1日程度です。
Q3. 坂道になっている場所でも門扉は設置できますか?
A. はい、可能です。扉が地面に干渉しない「引き戸タイプ」や、坂道に対応した「傾斜地対応タイプ」のアコーディオンゲートなどがあります。また、開き戸でも、扉を吊り元側で少し持ち上げて設置するなどの方法で対応できる場合がありますので、ぜひ専門家にご相談ください。
まとめ
今回は、お子様の安全を守るための「門扉・ゲート」選びについて、種類や機能、選ぶ際のポイントを詳しく解説しました。
たった一枚の門扉が、大切なお子様を危険から守り、ご家族に大きな安心感をもたらしてくれます。ご自宅の敷地条件やライフスタイル、そして何よりもお子様の安全を第一に考えて、最適な一台を選んでください。
「うちの敷地にはどんな門扉が合うんだろう?」
「実際の製品を見て、操作性を確かめてみたい」
そんな風に思われたら、ぜひ私たちエクステリアのプロにお任せください。株式会社プラッツでは、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、安全性とデザイン性を両立した最適なプランをご提案いたします。
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