我が家のカーポート・物置は大丈夫?台風から守る重要ポイント


株式会社プラッツ エクステリアプランナーの藤田です。

「マイホームにカーポートや物置を設置して、雨の日も濡れずに乗り降りできるし、庭もすっきりして暮らしが本当に便利になった!」

そう実感されている方は多いと思います。しかしその一方で、台風のニュースでカーポートの屋根がバリバリと剥がれて飛んでいく映像を見ると、「うちのは大丈夫かな?」と急に不安になりますよね。

この記事では、そんなカーポートや物置に焦点を当て、なぜ台風で被害を受けやすいのかという根本的な理由から、ご自身でできる具体的な点検方法、そして長期的に安心して使い続けるための秘訣まで、プロの視点で徹底的に解説します。

点検方法などで少しでも不安を感じたら、無理せず私たちエクステリア専門会社 プラッツにご相談ください

1. なぜカーポートや物置は台風で被害に遭いやすいのか?


カーポートや物置が台風被害の常連となってしまうのには、明確な理由があります。

一番の理由は、その構造にあります。屋根や壁といった「風を受ける面積が非常に大きい」にもかかわらず、住宅本体に比べて「構造が軽量である」という特徴を持っているからです。

特にカーポートの屋根は、下から吹き上げてくる風の力をまともに受けてしまいます。この「持ち上げようとする力」は、私たちが想像するよりも遥かに強力です。屋根パネルが一枚でも剥がれてしまうと、そこから風が入り込み、ドミノ倒しのように次々とパネルが剥がれて飛散する…というのが、典型的な被害パターンです。

物置も同様に、軽量な壁面が風を受けて、基礎にしっかり固定されていない場合は、物置自体が動いたり、転倒したりする危険をはらんでいます。

2. 【自分でできる】被害を防ぐための3つの点検ポイント


専門家でなくても、ご自身の目で確認できる重要な点検ポイントが3つあります。台風シーズンが来る前に、一度チェックしてみてください。※屋根に上るなど、危険な場所での確認は絶対におやめください。

1. 柱の根本の「グラつき」

カーポートや物置の柱を手で揺すってみてください。もし、明らかにグラグラと揺れるようであれば、基礎部分が劣化しているか、固定ボルトが緩んでいる可能性があります。

2. 屋根パネルの「ガタつき」と「ネジの緩み」

下から屋根パネルのあたりを軽く叩いたり、見上げたりして、パネルがガタガタと音を立てないか確認します。また、パネルを固定しているネジや金具に、サビや緩みがないかを目視でチェックしましょう。双眼鏡を使うと、高い場所も安全に確認できて便利です。

3. 物置の「設置状況」と「扉のロック」

物置が、ただコンクリートブロックの上に置かれているだけではありませんか?手で強く押してみて、動くようであれば非常に危険です。また、扉のロックがしっかりかかるか、扉自体に歪みがないかも確認してください。

3. 屋根パネルがガタつく!今すぐできる応急処置と補強方法


点検で屋根パネルのガタつきを見つけた場合、本格的な修理はプロに任せるのが一番です。しかし、台風が迫っていて時間がない場合の応急処置についてお伝えします。

もし、脚立などを使わずに安全に手が届く範囲で、パネルを固定しているネジに緩みがある場合は、ドライバーやレンチで締め直す(増し締めする)ことで、ガタつきを抑えられることがあります。

しかし、これはあくまで一時的な処置です。パネル自体にひび割れがあったり、固定部品が錆びていたりする場合は、ご自身での対処は困難かつ危険です。無理な作業はせず、台風が過ぎ去った後に必ず専門家による点検を受けてください。

また、オプションで設定されている「サポート柱」は、台風時の屋根のバタつきを抑えるのに非常に効果的です。後付けできる場合も多いので、設置を検討するのも有効な補強策です。

4. 物置の転倒を防ぐ「アンカー工事」の重要性とは?


物置の台風対策で、最も重要と言っても過言ではないのが「アンカー工事」です。

アンカー工事とは、物置の四隅などを、アンカーボルトという特殊なボルトを使って、地面のコンクリート基礎と物理的にがっちりと連結・固定する工事のことです。

これを施工することで、物置が風の力で動いたり、持ち上げられたり、転倒したりするのを防ぎます。コンクリートブロックの上にただ置いただけの状態とは、安全性が全く違います。

もし、ご自宅の物置がアンカー工事をされていない場合は、次の台風が来る前に、ぜひ専門業者に相談してください。中に入れている大切な道具や思い出の品、そして何よりご家族やご近所の安全を守るための、必須の投資と言えます。

5. 安心が長持ち!プロに任せるべき定期メンテナンスの中身


ご自身での点検も大切ですが、車の車検と同じように、数年に一度はプロによる「健康診断」を受けることを強くおすすめします。

私たち専門家は、皆さんが見るポイントに加えて、以下のような専門的な視点でチェックを行います。

  • 専用の工具を使った、すべてのボルトのトルク(締め付け強度)チェック
  • 金属部分の目に見えない腐食や、金属疲労の診断
  • 雨漏りの原因となる、防水コーキングの劣化状態の確認
  • 構造全体の歪みや傾きの測定

こうしたプロの目を通すことで、表面的な問題だけでなく、これから起こりうるリスクを予見し、被害が出る前に対策を打つことが可能になります。結果的に、修理費用を抑え、製品を長く安全に使い続けることにつながるのです。

6. 【よくある質問】


Q1. カーポートの屋根パネルが1枚だけ飛んでしまいました。火災保険は使えますか?


A1. はい、多くの場合、火災保険の「風災補償」が適用されます。ただし、被害額が免責金額(自己負担額)を下回る場合は保険金が支払われないこともあるため、まずはご加入の保険会社や代理店にご相談ください。その際、被害状況が分かる写真や、修理業者の見積書が必要になります。

Q2. 台風に備えて、カーポートの屋根を自分で外すのはアリですか?


A2. いいえ、絶対におやめください。屋根パネルを外すと、カーポート全体の骨組みの強度が著しく低下し、かえって歪みや倒壊の危険性が高まります。また、高所での作業は転落の危険もあり、非常に危険です。屋根パネルは取り付けられた状態で強度計算がされていますので、外すのは得策ではありません。

Q3. これからカーポートを建てるなら、どんな製品が台風に強いですか?


A3. 製品カタログなどに記載されている「耐風圧強度」の数値が高いものを選ぶのが基本です。最近では、非常に高い強度を持つ製品も開発されています。また、屋根材は従来のアクリルよりも衝撃に強く割れにくい「ポリカーボネート」が主流です。設置場所の風の強さなども考慮し、専門家と相談して最適な製品を選ぶことをおすすめします。

まとめ:大切な資産を守るために、定期的な点検とプロの目を


カーポートや物置は、便利なだけでなく、皆さんの大切な資産の一部です。そして、その安全を維持する責任も伴います。

今回ご紹介したように、その構造は台風に対して決して万能ではありません。だからこそ、日頃からのご自身による簡単なチェックと、数年に一度のプロによる専門的なメンテナンスが、その寿命を延ばし、安全を確保する上で何よりも重要になります。

「うちのは大丈夫かな?」と少しでも感じたら、それが点検のベストタイミングです。被害が起きてから後悔する前に、ぜひ一度、ご自宅のカーポートや物置の状態を確認してみてください。

私たち株式会社プラッツは、そうした皆さんの不安を安心に変えるお手伝いをしています。点検や診断だけでも大歓迎ですので、いつでもお気軽にご相談ください。

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