初めての台風対策!家の外回りでやるべきこと
株式会社プラッツ エクステリアプランナーの藤田です。
「戸建てに引っ越したけど、初めての台風がなんだか怖い…」
「マンション暮らしの時とは違うって聞くけど、何から手をつけていいか分からない」
「小さい子どももいるし、家の周りは本当に安全なのかな?」
念願のマイホームでの新生活、楽しみなことが多い反面、台風シーズンにはこのような不安を感じる方が非常に多いです。特に、家の外回り、つまり「エクステリア」の対策は、ご家族の安全に直結する重要なポイント。
この記事では、戸建て初心者の方向けに、台風が来る前に”やるべきこと”をプロの視点から徹底解説します。今すぐできる具体的なチェックリストや、皆さんが抱えがちな疑問にもお答えしていくので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読み終える頃には、台風への漠然とした不安が「これならできる!」という自信に変わっているはずです。
不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. はじめに:初めての台風、家の外は大丈夫?
戸建てに引っ越してきて、初めて迎える台風シーズン。
期待に胸を膨らませた新生活の一方で、これまで経験したことのない不安を感じていませんか?
「マンションの時とは勝手が違うらしいけど、具体的に何に気を付ければいいの?」
「庭に置いている子どものおもちゃ、そのままで大丈夫かな?」
私がエクステリアプランナーとしてご相談を受ける中で、特に多いのがこのような初めての戸建てでの台風に対するお悩みです。その不安な気持ち、とてもよく分かります。
実は、台風の備えにおいて、家の外側、つまり「エクステリア」の対策がご家族の安全と大切なお家を守る上で、非常に重要な鍵を握っています。
エクステリアとは、門扉やフェンス、カーポート、ウッドデッキ、お庭の植栽など、建物の外にある空間全体のことを指す専門用語です。このエクステリア空間にあるものが、台風の強風によって危険な存在に変わってしまうことがあるのです。
この記事では、エクステリアのプロとして、皆さんが抱える「何から始めればいいの?」という疑問を解消し、安心して台風シーズンを乗り越えるための具体的な方法をお伝えします。一つひとつ一緒に確認していきましょう。
2. 意外と知らない!台風で本当に怖い「飛んでくるモノ」
台風のニュースで「強風による飛来物に注意してください」という言葉を耳にしますよね。
この「物が飛んでくること」を、私たちは専門用語で「飛散(ひさん)」と呼びます。
「うちの庭には、そんなに危ないものは置いていないはず」
多くの方がそう思っていらっしゃいますが、実は普段の暮らしの中にある何気ないものが、台風の時には予測不能な凶器に変わってしまうのです。
例えば、こんなものはありませんか?
- 玄関先を彩るおしゃれな植木鉢
- 毎日使っている物干し竿や洗濯バサミ
- お子さんの三輪車や、お砂場セット
- ガーデニング用の小さなスコップやジョウロ
- 庭やベランダ専用にしているサンダル
これらが数十メートルの強風にあおられると、猛烈なスピードで飛んでいき、ご自宅の窓ガラスを突き破ったり、大切にしているお車を傷つけたりする可能性があります。
実際にスタッフの実家では、猛烈な台風でカーポートの屋根の一部が飛んでしまった、というケースもありました。
まずは、「風で少しでも動きそうなものは、すべて家の中にしまうか、ロープなどで動かないように固定する」という意識を持つことが、台風対策の最も重要な第一歩です。
3. 今すぐできる!台風直前のエクステリア対策チェックリスト
台風の接近がニュースで報じられると、何から手をつければいいか焦ってしまいますよね。
そうならないために、直前でも慌てずに行動できるよう、分かりやすいチェックリストをご用意しました。
ぜひ、ご家族で声を掛け合いながら、台風が近づく前の安全な時間帯に確認してみてください。
【庭・ベランダ・玄関周り】
- 植木鉢やプランターは家の中へ(小さくても飛ばされます)
- 物干し竿は下ろし、飛ばされない場所へ固定する
- 子どものおもちゃ、ガーデニング用品、サンダルも全て室内へ
- ゴミ箱やほうき・ちりとりも忘れずにしまう
【排水関連】
- 側溝や排水溝に落ち葉やゴミが詰まっていないか確認(詰まっていると雨水が溢れ、浸水の原因になります)
- 雨どいの詰まりもチェック(見える範囲でOKです)
【建物の設備】
- 窓や雨戸にガタつきはないか確認し、しっかり施錠する
- 雨戸やシャッターがあれば、早めに閉めておく
【その他】
- 自転車は倒れないように寝かせるか、物置などにしまう
- 物置の扉は風で開かないよう、しっかり施錠・固定する
このリストを一つずつクリアしていくだけで、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。まずは身の回りの片付けから始めてみましょう。

4.「これって大丈夫?」初心者が迷う外構の疑問解決します
ご自身での対策を進める中で、「これはどうすればいいんだろう?」と判断に迷う場面も出てくるかと思います。実際に私がお客様からよく受ける、初心者が特に迷いやすいポイントをいくつかご紹介しますね。
「カーポートの屋根、なんだか揺れているけど飛ばされない?」
カーポートの屋根材は、非常に風の影響を受けやすいパーツです。台風の被害で最も多いご相談の一つでもあります。もし、屋根パネルがガタガタと音を立てていたり、固定しているネジが緩んでいたり、サビが見られたりする場合は要注意です。屋根材が一枚でも飛んでしまうと、ご近所に甚大な被害を及ぼす可能性があります。普段から専門家による定期的な点検を受けておくと、いざという時に安心です。
「隣家との境界にあるフェンスが古くてグラグラする…」
古くなったメッシュフェンスやブロック塀は、台風の強風で倒壊する危険性をはらんでいます。特に基礎部分が劣化していると、見た目以上に強度が落ちていることがあります。ご家族だけでなく、お隣の方や通行人に被害を与えてしまう可能性もゼロではありません。少しでも不安を感じたら、ご自身で判断せず、すぐに専門家に見てもらうことを強くおすすめします。
「庭に植えたシンボルツリー、どうすればいい?」
マイホームの記念に植えた木、大切にしたいですよね。しかし、植えたばかりの若い木や、ひょろっと背の高い木は、まだ根がしっかり張っておらず、風で倒れやすい状態です。ホームセンターなどで購入できる支柱を立てて補強したり、風の抵抗を受けそうな茂った枝は事前に剪定(せんてい)しておくと良いでしょう。剪定とは、木の枝を切り、形を整えたり風通しを良くする作業のことです。
5. よくある質問
Q1. 台風対策は、いつから始めるのがベストですか?
A1. 本格的な台風シーズンが始まる前の、春から梅雨明けの時期にかけて、一度お家周りを総点検しておくのが理想的です。雨どいの掃除や、設備のチェックなどを済ませておけば、台風が近づいてきた時に、飛散物の片付けなど、直前の対策に集中できます。日頃からの備えが、いざという時の心の余裕につながります。
Q2. 物置の中に重いものをたくさん入れておけば、飛ばされませんか?
A2. 物置自体が地面の基礎にしっかりと固定されていない場合、中身がいくら重くても、物置ごと転倒したり、少し浮いて移動してしまったりする可能性があります。特に、地面にブロックを置いただけの簡易的な設置の場合は注意が必要です。一度、物置の設置状況を確認し、不安であればアンカー工事などで基礎に固定することをおすすめします。
Q3. もし台風で被害が出た場合、火災保険は使えますか?
A3. 多くの場合、火災保険に付帯されている「風災補償」で、台風による被害をカバーできます。例えば、「強風でカーポートの屋根が破損した」「飛来物で窓ガラスが割れた」といったケースが対象です。ただし、ご加入の保険契約内容によって補償範囲や条件が異なりますので、これを機にご自身の保険証券を確認しておくことをおすすめします。万が一被害に遭った時のために、被害状況が分かる写真を撮っておくことも忘れないようにしましょう。
6. まとめ:家族の安全のために、日頃からの備えを
初めての戸建てでの台風対策、やるべきことがたくさんあるように感じて、少し大変に思われたかもしれません。
しかし、一番大切なことは、「飛ばされそうなものを、なくすこと」、そして「壊れそうな場所を、事前に把握しておくこと」です。
まずは今回ご紹介したチェックリストを参考に、ご家族でゲーム感覚で楽しみながら、できるところから始めてみてください。お子さんと一緒に「これは危ないかな?」と考えながら片付けるのも、良い防災教育になります。
そして、対策を進める中で、「このフェンス、本当に大丈夫かな?」「カーポートの点検って誰に頼めばいいの?」など、少しでも専門的な判断に迷うことがあれば、決して無理をしないでください。
私たち、エクステリアの専門業者である株式会社プラッツは、そんな皆さんの不安に寄り添い、お家全体の安全をプロの目でチェックするお手伝いをしています。点検だけでも大歓迎です。どうぞお気軽にご相談ください。
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