賢く節約!外構DIYで失敗しないための道具選びとプロのコツ
はじめまして、株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田と申します。
「新築の外構、少しでも費用を節約するために自分でできることは挑戦してみたい!」
「でも、どこまでが自分でできて、何から揃えればいいのか分からない…」
外構費用を抑える有効な手段として「DIY」を検討される方は、近年とても増えています。ご自身の家への愛着も深まり、素晴らしい選択ですよね。
しかし、知識なく進めてしまうと、かえって高くついたり、危険が伴ったりするのも事実です。この記事では、そんなDIYに挑戦したいあなたへ向けて、プロに任せるべき工事との明確な線引きから、これだけは揃えたい必須道具、そして仕上がりが格段にアップするプロのコツまで、分かりやすく解説します。
この記事を参考に、安全に楽しくDIYに挑戦し、賢くコスト削減を実現しましょう。もし少しでも不安なことがあれば、私たちエクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. 外構DIYの魅力と注意点。始める前に知っておくべきこと
外構DIYには、たくさんの魅力があります。
- コスト削減:最大の魅力は、なんといっても費用を抑えられること。職人さんの人件費(手間賃)がかからない分、大きな節約に繋がります。
- 愛着がわく:自分の手で作り上げた庭は、既製品にはない特別な愛着がわき、家づくりの良い思い出になります。
- 自由なデザイン:自分のペースで、好きなようにデザインやアレンジを加えられるのもDIYならではの楽しみです。
しかし、良いことばかりではありません。挑戦する前に、必ず以下の注意点を頭に入れておきましょう。
- 安全性の確保:ブロック積みや大きな構造物の設置など、専門知識が必要な作業は、倒壊などの危険が伴います。絶対に無理は禁物です。
- 仕上がりの質:プロのような完璧な仕上がりを求めるのは難しいもの。多少の歪みやズレも「味」と楽しめるかどうかがポイントです。
- 時間と体力:当然ですが、かなりの時間と体力を要します。休日に少しずつ進めるなど、無理のない計画を立てましょう。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、どこまでをDIYで行うかを見極めることが、成功への第一歩です。
2. 【DIYレベル別】挑戦しやすい外構工事ベスト3
では、具体的にどのような工事がDIYに向いているのでしょうか。初心者の方でも比較的挑戦しやすい工事をランキング形式でご紹介します。
第1位:砂利敷き
建物の周りや通路の雑草対策として最もポピュラーなDIYです。専門的な技術は不要で、主な作業は「整地→防草シート敷き→砂利を撒く」の3ステップ。見た目もすっきりし、防犯対策にもなります。
第2位:芝生張り(高麗芝など)
整地作業に少し手間がかかりますが、ホームセンターで売っているシート状の芝生を並べていくだけなので、作業自体は難しくありません。ご家族で一緒に作業すれば、楽しいイベントにもなりますよ。
第3位:花壇づくり
モルタルを使わずに、レンガやピンコロ石を並べて囲うだけの簡単な花壇であれば、気軽に挑戦できます。まずはお庭の片隅に小さな花壇を作ってみることから始めるのがおすすめです。
3. これだけは揃えたい!外構DIYの必須道具と選び方
DIYを始めるには、まず道具を揃える必要があります。ここでは、特に使用頻度が高い基本的な道具をご紹介します。ホームセンターで手に入るものばかりです。
- スコップ・シャベル:土を掘ったり、砂利を移動させたりするのに必須。先端が尖った剣先スコップと、四角い角スコップがあると便利です。
- 一輪車(ねこ車):土や砂利、レンガなどを一度にたくさん運べます。作業効率が劇的にアップするので、ぜひ用意したい道具です。
- 水平器:ブロックを並べたり、地面を平らにしたりする際に、水平が取れているかを確認するために使います。長さ60cm程度のものが使いやすいでしょう。
- ゴムハンマー:平板やレンガを叩いて高さや位置を調整する際に使います。金属のハンマーだと材料が割れてしまうので、ゴム製のものが適しています。
- 作業用手袋・安全靴:ケガ防止の基本です。手袋は厚手で滑り止めが付いているもの、靴はつま先に芯が入った安全靴が理想です。

4. プロが教える!砂利敷き・芝張りをキレイに仕上げる裏ワザ
同じ作業でも、ちょっとしたコツを知っているだけで仕上がりの美しさと持続性が大きく変わります。
【砂利敷きの裏ワザ】
最重要ポイントは「防草シート」です。シートを敷かずに砂利を撒くと、あっという間に下から雑草が生えてきてしまいます。シートを敷く際は、隙間ができないように10cm以上重ねて敷くのが鉄則です。また、シートのつなぎ目や端は、専用のピンでしっかりと固定しましょう。
【芝張りの裏ワザ】
仕上がりの8割は「下地づくり」で決まります。芝生を張る前に、地面を丁寧に平らにし(整地)、石や雑草をしっかり取り除いておくことが重要です。デコボコな地面のまま芝を張ると、水たまりができたり、芝刈りがしにくくなったりする原因になります。仕上げに、板切れなどで地面を叩いて固める「転圧」を行うと、より平らな下地が作れます。
5. 「安物買いの銭失い」にならないための材料選びのポイント
DIYでコストを抑えたいからといって、何でも一番安い材料を選べば良いというわけではありません。特に、後からやり直しが難しい「基礎」となる部分の材料選びは慎重に行いましょう。
- 防草シート:安価なものは紫外線で劣化しやすく、数年でボロボロになってしまいます。少し値段が高くても、厚手で耐久性(耐用年数)が長い、高品質なものを選ぶことを強くおすすめします。結果的に、張り直しの手間とコストを考えれば、その方がお得です。
- 砂利:安い砕石(さいせき)は、角が尖っていて歩きにくく、見た目も無機質になりがちです。少し価格は上がりますが、角が丸い「玉砂利」や、色のバリエーションがある化粧砂利を選ぶと、庭の雰囲気がぐっと良くなります。
6. 【よくある質問】
Q1. DIYで一番よくある失敗は何ですか?
A. 最も多いのは、やはり「下地処理の甘さ」が原因の失敗です。砂利敷きで言えば、防草シートの重ねが足りずに隙間から雑草が生えてきたり、芝張りで言えば、整地が不十分で地面がデコボコになってしまったりするケースです。目に見える部分だけでなく、その下の見えない部分をいかに丁寧に作業するかが、成功と失敗の分かれ道です。
Q2. 防草シートはどんなものを選べば良いですか?
A. 「織布(しょくふ)」タイプと「不織布(ふしょくふ)」タイプがあります。安価なものは織布タイプが多いですが、目が粗く、スギナなどの強い雑草は突き抜けてくることがあります。おすすめですのは、高密度な不織布タイプです。価格は少し高くなりますが、遮光性が高く、雑草を抑制する効果が長持ちします。耐用年数が「7年以上」などと明記されているものを選ぶと良いでしょう。
Q3. DIYした部分が壊れた場合、業者に修理を頼めますか?
A. はい、もちろん可能です。ただし、状態によっては部分的な修理ではなく、一度全てを解体して基礎からやり直す必要が出てくる場合もあり、結果的に最初からプロに頼むよりも費用が高くついてしまう可能性もあります。そうならないためにも、少しでも「自分には難しいかも」と感じる作業は、無理せず専門家にご相談ください。
まとめ:賢く節約!後悔のないDIYを楽しもう
外構DIYは、コスト削減と家づくりを楽しむという両面で、非常に魅力的な選択肢です。
しかし、成功の鍵は「無理をしないこと」に尽きます。DIYで楽しむ部分と、安全性や耐久性が求められるプロに任せるべき部分。この線引きをしっかりと行い、正しい道具と材料を選び、丁寧な下地処理を心がけること。
これらのポイントを押さえれば、あなたのDIYはきっと成功し、満足のいく素敵な庭が完成するはずです。
株式会社プラッツでは、「ここまでは自分でやるから、この部分だけお願いしたい」といった、DIYと組み合わせた工事のご相談も大歓迎です。どこまで自分でできるか迷ったら、ぜひお気軽に私たちプロにご相談ください。あなたのDIY計画を、専門家の視点からサポートします。
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