シェードで庭をおしゃれに!DIYでの賢い取り付け方と選び方
「シェードとオーニングの違いは分かったけど、いざ手軽なシェードを自分で付けてみようと思うと、意外と分からないことが多い…」
「どんなシェードを選べば、我が家の庭がおしゃれに見えるんだろう?」「DIYで取り付けたいけど、安全に固定できるか心配…」
こんにちは!株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田です。
「シェードとオーニングの違いは?後悔しない選び方」をお読みいただき、より手軽な「シェード」に興味をお持ちになった方も多いのではないでしょうか。シェードはDIYで設置できる身近なアイテムですが、その手軽さゆえに、選び方や取り付け方で失敗してしまうケースも少なくありません。
この記事では、シェード選びで後悔しないための具体的なチェックポイントから、DIYで安全かつおしゃれに設置するための完全ガイド、さらにはプロが実践しているワンランク上の活用術まで、皆さんの疑問や不安を解消するために、一歩踏み込んだ内容を詳しく解説していきます。
この記事を参考にすれば、あなたのお庭も、快適でおしゃれな自慢の空間に生まれ変わるはずです。DIYでの設置に少しでも不安なことがあれば、私たちエクステリア専門会社 プラッツにご相談ください。
目次
1. はじめに:シェード1枚で、お庭時間はもっと豊かになる
夏の強い日差しを遮り、快適な日陰を生み出すシェード。その魅力は、何と言ってもその手軽さと自由度の高さにあります。
たった1枚の布があるだけで、これまで活用しきれていなかったお庭やウッドデッキが、様々な顔を見せ始めます。
- お子さんのための安全な遊び場に
- 友人を招いて楽しむオープンカフェのような空間に
- 誰にも邪魔されず趣味に没頭できるプライベートな書斎に
シェードは、あなたのライフスタイルに合わせて、屋外空間の可能性を無限に広げてくれる魔法のアイテムなのです。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、最初の「選び方」と「取り付け方」が非常に重要になります。「安かったから」「デザインだけで選んでしまった」という理由で、すぐに劣化したり、風で飛んでしまったり、お家の外観を損ねてしまっては元も子もありません。
この先では、そんな「思っていたのと違う…」という失敗を防ぎ、購入から設置、活用までを成功に導くための具体的なノウハウを、プロの視点からお伝えしていきます。
2. デザインと機能で選ぶ!後悔しないシェード選び3つのチェックポイント
お店やネットショップには多種多様なシェードが並んでおり、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。後悔しないためには、以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
ポイント1:素材と機能性(特にUVカット率と撥水性)
まず確認したいのが、日除けとしての基本性能です。肌や家具を有害な紫外線から守るため、UVカット率は90%以上のものを選ぶのがおすすめです。また、素材によって通気性や撥水性が異なります。急な雨にも対応したいなら撥水加工が施されたものを、風通しの良さを重視するならメッシュ素材を選ぶなど、何を優先したいかで素材を選びましょう。
ポイント2:色とデザイン(外観との調和)
シェードは家の外観に大きく影響します。おしゃれに見せるコツは、建物の外壁やサッシの色と系統を合わせること。例えば、白やグレーの外壁なら、同系色やネイビーを選ぶとモダンで洗練された印象になります。ブラウン系のウッドデッキなら、ベージュやアースカラーを選ぶとナチュラルな雰囲気に。あえてアクセントカラーを選んで、庭の主役にするのも素敵ですね。
ポイント3:サイズと形状(設置場所とのバランス)
購入前に、必ず設置したい場所のサイズを正確に測りましょう。「大は小を兼ねる」と大きすぎるものを選ぶと、風の影響を受けやすくなったり、見た目がだらしなくなったりします。必要な日陰の範囲を考え、最適なサイズを選びます。また、形状も四角形だけでなく、三角形のものなどがあります。三角形のシェードを組み合わせると、よりデザイン性の高い空間を演出できますよ。
3. どこに付ける?場所別シェードの取り付けアイデア集
シェードの魅力は設置の自由度の高さ。ご自宅の状況に合わせて、様々な場所に取り付けが可能です。
- ウッドデッキやテラスの上
最もポピュラーな設置場所です。建物の壁の高い位置と、庭側に立てたポールやフェンスを利用して固定します。リビングの延長のような快適空間が生まれます。 - 2階のベランダ
ベランダの外壁上部と、手すりを活用して取り付けます。夏の強い日差しが1階の部屋に入るのを防ぐ効果も期待できます。高所作業になるため、安全には十分注意してください。 - 駐車場の上
大切な愛車を紫外線や鳥のフンから守ります。カーポートのフレームを利用したり、専用のポールを設置したりして固定します。 - 壁と壁の間
建物と隣家の塀や、ガレージの壁などを利用して、プライベートな中庭空間を演出することも可能です。人目を気にせずくつろげる空間が作れます。

4. 【DIY完全ガイド】これだけは押さえたい!安全なシェードの固定方法
DIYで最も重要なのは「安全な固定」です。風の力は想像以上に強く、固定が不十分だと大きな事故につながる危険があります。以下の手順と注意点を必ず守ってください。
STEP1:道具と固定金具の準備
脚立やメジャーの他に、設置場所に応じた固定金具を用意します。壁に固定する場合は、必ず下地(柱などの頑丈な部分)がある場所に取り付けます。下地を探すための「下地センサー」があると便利です。コンクリート壁には専用のアンカーが必要です。
STEP2:取り付け位置の決定
実際にシェードを広げてみて、日陰を作りたい場所に合うか、固定する場所は適切かなどをシミュレーションします。地面に固定する場合は、人が通る動線を妨げないかも確認しましょう。
STEP3:金具の取り付けとシェードの固定
決めた位置に、説明書の指示通りに金具をしっかりと取り付けます。その後、シェードのハトメ(金具の穴)にロープを通し、金具に結びつけます。この時、シワが寄らないように、均等な力でピンと張るのがポイントです。安全のため、作業は2人以上で行うことを強くおすすめします。
5. プロが教える!シェードをたるませず、おしゃれに見せる張り方のコツ
せっかくなら、機能性だけでなく見た目にもこだわりたいですよね。少しの工夫で、シェードは見違えるほどおしゃれになります。
- 高低差をつけて立体感を出す
4つの角を全て同じ高さで固定するのではなく、1〜2箇所をあえて低くしたり高くしたりして高低差をつけます。これにより空間に立体感が生まれ、見た目がぐっとプロっぽくなります。また、雨水が溜まりにくくなるという実用的なメリットもあります。 - 対角線を意識して引っ張る
四角形のシェードを張る際は、対角線上の角同士を意識して、均等にテンション(張力)をかけるのがコツです。これにより、たるみやシワのない美しい張り姿になります。 - ロープや金具にもこだわる
シェード本体だけでなく、固定に使うアイテムにもこだわりましょう。例えば、ロープの色をシェードや外壁の色と合わせたり、安価な化学繊維のロープではなく質感の良いものを選んだり、金具をサビに強く見た目も美しいステンレス製にしたりするだけで、全体の印象が洗練されます。
6. 【よくある質問】
Q1. 強風や台風の時はどうすればいい?具体的な風対策は?
A. 必ず取り外してください。これが絶対のルールです。シェードは風をはらみやすく、取り付けたままにしておくとシェード自体が破損するだけでなく、固定している金具が外れて建物や車を傷つけたり、飛ばされて人に当たったりする大きな事故の原因になります。天気予報をこまめに確認し、風が強くなると分かっている日は、面倒でも必ず事前に取り外して室内に保管しましょう。
Q2. シェードの普段のお手入れ方法は?長持ちさせる秘訣は?
A. 基本は水洗いです。ホースなどで水をかけながら、柔らかいブラシや布で優しく汚れを落とします。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を使用してください。長持ちの秘訣は、シーズンオフの保管方法です。必ず汚れを落とし、完全に乾かしてから湿気の少ない場所に保管してください。濡れたまま保管すると、カビや悪臭の原因になります。
Q3. 日除けだけでなく、近隣からの目隠しとしても使えますか?
A. はい、目隠しとしても有効です。特に道路や隣家に面した窓の前に設置することで、プライバシーを守る効果が期待できます。ただし、シェードは布なので、角度によっては隙間から中が見えたり、風でめくれてしまったりすることもあります。完全な目隠しを最優先する場合は、シェードよりもフェンスや植栽などを検討する方が確実な場合もあります。用途に合わせて最適な方法を選びましょう。
まとめ:自分だけの快適空間を、賢く安全に手に入れよう
シェードは、手軽にお庭の快適性をアップさせ、暮らしを豊かにしてくれる素晴らしいアイテムです。
この記事でご紹介した、選び方の3つのポイントと、安全な取り付け方法を実践すれば、DIYでもきっと満足のいくおしゃれな日除け空間が実現できるはずです。
自分だけのオリジナルな空間を創り上げるDIYの楽しさと、完成した日陰で過ごす時間の心地よさを、ぜひ味わってみてください。
もし、「やっぱり高所での作業が不安…」「うちの壁にしっかり固定できるか心配…」など、DIYに少しでも不安が残る場合や、より本格的で機能的な日除けをご希望の場合は、決して無理をせず、私たちのようなエクステリアの専門家にご相談ください。お客様の状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
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