シェードとオーニングの違いは?後悔しない選び方


「庭やベランダの日差しが強くて、夏は有効活用できない…」「シェードとオーニング、よく聞くけど何が違うの?うちにはどっちが合うんだろう?」

こんにちは!株式会社プラッツでエクステリアプランナーをしております、藤田と申します。

これまで多くのお宅で、日除けに関するお悩みやご相談をお受けしてきました。

日除けは、夏の強い日差しを遮り快適な空間を作るだけでなく、室内の温度上昇を抑えて省エネに繋がったり、家の外観をおしゃれに演出したりと、多くのメリットをもたらしてくれます。

しかし、シェードとオーニングにはそれぞれ特徴があり、ご自身のライフスタイルや住まいに合わないものを選ぶと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性も。

この記事では、エクステリアのプロの視点から、シェードとオーニングの根本的な違いから、ご家庭に合わせた後悔しない選び方のコツまで、具体的な例を交えながら分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたのご家庭にぴったりの日除けがどちらなのか、きっと明確になっているはずです。

不安なことがあれば、エクステリア専門会社 プラッツにご相談ください

1. はじめに:庭やベランダ、もっと活用できていますか?


「新しいお家には、庭や広いベランダが欲しい!」

マイホームを計画する際、多くの方が夢見る素敵な屋外空間。

しかし、実際に暮らし始めると、理想通りにはいかない現実に直面することも少なくありません。

「せっかくウッドデッキを作ったのに、夏の日差しが強すぎて外に出たくない…」

「子どもをビニールプールで遊ばせたいけど、日焼けや熱中症が心配で目が離せない…」

「リビングの窓が大きくて開放的なのは良いけど、日差しが眩しくてテレビが見づらいし、何より暑い!」

これらは、私がお客樣との打ち合わせで本当によく耳にするお悩みです。

強い日差しは、屋外で過ごす時間を奪うだけでなく、室内環境にも大きな影響を与えます。

窓から差し込む直射日光は、室温をぐんぐん上昇させ、エアコンの効きを悪くする大きな原因になります。

それだけでなく、大切なフローリングや家具、カーテンを色褪せさせてしまう「家具焼け」を引き起こすことも。

こうしたお悩みを解決し、お庭やベランダを「使えない空間」から「家族のお気に入りの空間」へと生まれ変わらせる鍵、それが「日除け」です。

たった一つ日除けを設置するだけで、屋外に快適な日陰が生まれ、室内への日差しの侵入も効果的にカットできます。

今回は、その代表的な日除けである「シェード」と「オーニング」に焦点を当て、皆さんの暮らしをより豊かにするためのヒントをお伝えしていきます。

2. シェードとオーニング、そもそも何が違うの?


「シェードとオーニングって、どちらも布製の日除けでしょ?違いがよくわからない…」

これは、私が最もよく受ける質問の一つです。

見た目が似ている部分もあるため混同されがちですが、その構造と使い方には明確な違いがあります。

一言で特徴を表すなら、「手軽さが魅力のシェード」「機能性が充実したオーニング」と覚えておくと、ぐっと理解しやすくなりますよ。

シェードとは?


シェードは、UVカットなどの機能を持つ布地を、建物の壁や柱、専用のポールなどに固定して日差しを遮る、比較的シンプルなつくりの日除けです。

キャンプで使う「タープ」を住宅用にアレンジしたもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。

ホームセンターなどでも様々なサイズやデザインのものが販売されており、手軽に導入できるのが最大の魅力です。

必要な季節だけ設置し、シーズンオフには取り外してコンパクトに収納できるため、賃貸住宅や一時的な日除けを求める方にも人気があります。

オーニングとは?


一方オーニングは、建物の壁に直接取り付ける、開閉可能な腕(アーム)のついた本格的な日除け設備です。

おしゃれなカフェのテラス席で、屋根のように張り出しているのを見かけたことはありませんか?あれがまさにオーニングです。

ハンドル操作や電動リモコンでキャンバス(布地のことです)をスムーズに出し入れできるため、その日の天気や時間帯に合わせて日差しの量を手軽に調整できます。

建物と一体化するため、しっかりとした日陰を作り出すだけでなく、突然の小雨程度なら防げるというメリットもあります。

3. 我が家の使い方に合うのはどっち?利用シーンで比較


シェードとオーニング、どちらがご家庭に合っているかは、「お庭やベランダで、家族とどんな時間を過ごしたいか」を具体的にイメージすることで見えてきます。

例えば、私が以前ご相談を受けたお宅では、こんなご要望がありました。

「夏休み期間中だけ、庭で子どもが安全にプール遊びをできる日陰が欲しいんです。」

このケースでは、特定の期間だけ手軽に設置・撤去できるシェードをご提案しました。

プールを使わない日や季節には取り外しておけるので、お庭を広く使えますし、コストも抑えられます。

別のお宅からは、こんなご相談も。

「天気の良い休日は、リビングの前のウッドデッキで朝食やランチを楽しみたい。友人を招いてバーベキューもしたいなと思っています。」

このご要望には、天候を気にせず快適な時間を過ごせるオーニングがぴったりです。

オーニングの下は、まるで「屋外にあるもう一つのリビング」のような特別な空間になります。

日差しを気にせず食事ができ、急な小雨でも慌てて室内に戻る必要がありません。「オーニングを付けてから、お庭で過ごす時間が格段に増えました」と、嬉しいご報告をいただきました。

このように、利用シーンを具体的に思い描くことが、後悔しない日除け選びの第一歩になります。

4. 設置場所で考える、シェードとオーニングの向き不向き


どこに日除けを設置したいかによっても、選択肢は変わってきます。

シェードが向いている場所


シェードの良さは、設置の自由度が高いことです。

布を固定するための柱や壁面のフックなど、2箇所以上の固定点さえ確保できれば、比較的どこにでも設置が可能です。

例えば、以下のような場所が考えられます。

  • リビング前の掃き出し窓の上
  • ウッドデッキやタイルのテラス全体を覆うように
  • 2階のベランダの手すりから吊るすように
  • 駐車スペースの上(車の日焼け防止)

アイデア次第で様々な場所に日陰を作れるのが、シェードならではの面白さです。

オーニングが向いている場所


オーニングは、建物の壁に直接、頑丈に固定する必要があるため、設置場所は壁のある場所に限られます。

最も効果的で一般的な設置場所は、やはりリビングやダイニングに面した大きな掃き出し窓の上です。

窓の外で太陽光を遮ることで、室内の温度上昇を最も効率的に防ぐことができます。

ただし、設置には壁の構造や材質が非常に重要になります。

木造住宅の梁がある部分や、コンクリート壁などは比較的強固ですが、例えばALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートの外壁や、厚いタイル張りの壁などの場合は、専門的な知識と特別な施工方法が必要になることがあります。

設置の可否については、必ず専門業者による現地調査が必要です。

5. よくある質問(費用・工事・安全性)


日除けの設置を検討する上で、皆さんが特に気になるポイントをQ&A形式でまとめました。

Q1. 費用はどれくらい違いますか?


A. 初期費用には大きな差があります。

シェードはDIY可能な製品も多く、数千円から数万円程度でインターネット等でも導入できます。

一方、オーニングは専門業者による設置工事が必須となるため、製品代と工事費を合わせて数十万円からが一般的な目安となります。

この価格差は、製品の構造、耐久性、機能性の違いによるものです。オーニングは長期的に使用することを前提とした、頑丈な設備投資と考えると良いでしょう。

Q2. 工事は自分でできますか?


A. シェードはご自身で設置(DIY)できる製品が多いですが、注意も必要です。特に2階のベランダなど高所での作業は危険を伴いますし、固定が不十分だと強風で飛ばされ、ご自宅やご近所の建物を傷つける事故に繋がりかねません。少しでも不安な場合は、プロに設置を依頼することをおすすめします。

オーニングに関しては、前述の通り建物の強度に関わる重要な工事ですので、DIYは絶対にNGです。必ず信頼できる専門業者に依頼してください。

Q3. 小さい子どもがいるのですが、安全性は大丈夫ですか?


A. 安全にお使いいただくための注意点は、どちらにもあります。

シェードは風の影響を受けやすいため、風が強い日や台風が近づいている時は、必ず取り外してください。

オーニングも、基本的には強風時には破損の恐れがあるため、必ずキャンバスを閉じて収納する必要があります。

最近では、風の強さをセンサーが感知して、自動でキャンバスを収納してくれる「風力センサー」付きの電動オーニングも人気です。外出中や就寝中の急な天候の変化にも対応できるため、安心感が格段に高まります。

6. まとめ:家族が喜ぶ快適な空間づくりの第一歩


シェードとオーニング、それぞれの特徴や違いについてご理解いただけたでしょうか。

最後に、後悔しないための選択のポイントをまとめます。

  • 手軽さやコストを重視し、特定の季節や用途で使いたいなら「シェード」
  • お庭を第二のリビングとして本格的に活用し、機能性や快適性を求めるなら「オーニング」

どちらが良い・悪いということではなく、あなたのご家庭のライフスタイル、ご予算、そして「新しいお庭でどんな風に過ごしたいか」という想いに、どちらがより寄り添ってくれるかが最も大切です。

まずはご家族で、「日除けがあったら、お庭でこんなことをしてみたいね」と夢を語り合ってみてください。

それが、家族みんなが満足できる、最高の快適空間づくりのスタートラインです。

もし、「うちの場合は具体的にどうすれば良いの?」「両方のメリットを比較して、もっと詳しく提案してほしい」と思われたら、いつでも私たちエクステリアのプロにご相談ください。

株式会社プラッツでは、お客様一人ひとりのご要望を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案させていただきます。

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